レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

国内レース他 ニュース [PR]

投稿日: 2019.07.03 12:41
更新日: 2019.07.03 14:50

参戦ドライバーに聞く、開催19年目を迎えたPCCJの魅力【ポルシェ カレラカップ ジャパン 2019 インサイドレポート3】

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


国内レース他 | 参戦ドライバーに聞く、開催19年目を迎えたPCCJの魅力【ポルシェ カレラカップ ジャパン 2019 インサイドレポート3】

 2001年にスタートしたポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)は、今年で開催19年目のシーズンを迎え、日本国内のワンメイクレースとしてもっとも長い歴史を誇っている。現在使用されているマシンは、4ℓ水平対向6気筒エンジンを搭載するタイプ991第2世代の911 GT3 Cupで、タイヤはミシュランのワンメイクとなっている。そして、マシンは最低限のセッティング変更のみ認められており、完全なイコールコンディションの元で行われているのがPCCJなのである。PCCJ委員会により管理された、このイコールコンディションこそがPCCJの魅力だと、参戦ドライバーたちは口を揃える。

 今シーズン5年振りのPCCJ参戦となった2013年、2014年に2年連続チャンピオンである小河諒は、「世界最速のスポーツカーであるポルシェでレースができるのに加え、参加する全ドライバーが同じクルマ、タイヤを使用し、同じコンディションの中で戦いを繰り広げるので、ドライバーの腕が問われるレースである点が魅力だと感じています。また、世界各国で開催されているカップカーでも同じクルマが使われているので、世界に挑戦したいと思った時にチャレンジしやすい環境が整っていると思います」と語る。

 ポルシェは、世界各国で共通のカップカーによるワンメイクレースを開催しており、シーズン終了後にはドイツ本国でポルシェワークスドライバーの養成プログラムに関するドライバーオーディションも実施しているのだ。このオーディションに参加し、日本人初のポルシェワークスドライバーを目指しているのが、今年のポルシェジャパンジュニアドライバーとしてPCCJに参戦する笹原右京だ。笹原も、「同条件下での戦いのため、ドライバーの技量が問われるのでPCCJは学ぶことが多いです」と、PCCJの難しさを語る。

ワンメイクレースだからこそドライバーの技量が問われる
ワンメイクレースだからこそドライバーの技量が問われる

 そして、ジェントルマンドライバーとしてPCCJに参戦するドライバーたちは、魅力を次のように語る。

「レース初心者向けのワンメイクレースはいろいろあるのですが、ある程度のレベルまで達した人が楽しめるワンメイクレースはそんなにありません。PCCJはそのような人に戦う場を提供してくれ、クルマの性能、レベルの高さともに、アマチュアの最高峰レースと言えます」(内山清士)

「アマチュアドライバーが乗ることができる、一番難しくて速いクルマがPCCJの911 GT3 Cupだと思います。乗りこなして、速く走るためにはいろいろな能力を求められるので、チャレンジしがいのあるカテゴリーです」(IKARI)

「ポルシェファンとして、市販の911をベースにしたカップカーのワンメイクでレースを戦えるのは魅力ですね。そして、参戦を続けていくことにより自分のドライビング技術が徐々にアップしていくと、クルマのこともよく理解できるようになっていくのも楽しみの一つになっています」(永井秀貴)

トップアマチュアのジェントルマンドライバーが多数参加する
トップアマチュアのジェントルマンドライバーが多数参加する

 2017年にジェントルマンクラスドライバーとして参戦し、PCCJ史上初となるオーバーオールとジェントルマンクラスのダブルチャンピオンに輝いた武井真司は、タイトルを獲得しても新たな目標が次々に見つかるのが魅力と言う。

「参戦年数が長くなると、これ以上やることがないのかなと思ってしまいますが、翌年には必ず新たなことを見つけてタイムアップすることができてしまう。つまり、自分が見つけていない何かがまだまだあるということで参戦を続けているのですが、カレラカップに勝る魅力あるカテゴリーが見つからないというのが本音です。また、若手ドライバーと戦い、彼らに勝ちたいという思いが、新たな魅力にもなっています」

 2年間ポルシェジャパンジュニアドライバーとしてPCCJを戦い、参戦3年目の今年はポルシェセンター岡崎を母体とするチームへ移籍した上村優太は、「ジェントルマンドライバーは長年PCCJへ参戦している人が多く、ポルシェのドライビングに長けているので若手ドライバーとしても、いい刺激になって戦うことができています。レベルが高いトップアマチュアドライバーの方々と戦えるのはいい経験になっています」と語る。

若手ドライバーとジェントルマンドライバーの戦いも魅力
若手ドライバーとジェントルマンドライバーの戦いも魅力

 このように、プロを目指す若手ドライバーとトップアマチュアとして腕を磨くジェントルマンドライバーが、切磋琢磨しながらさらなる高みを目指しているのがPCCJなのである。しかも、クルマもタイヤもワンメイクとなっているため、参戦ドライバーは自分の技量を試すには最適なカテゴリーとなって、年々参加者も増えていっている。ポルシェでの走りを極めてみたいと思っている人は、この魅力的なPCCJへの参戦をお勧めしたい。

ポルシェのワンメイクならではの魅力に溢れたPCCJ
ポルシェのワンメイクならではの魅力に溢れたPCCJ


関連のニュース