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国内レース他 ニュース

投稿日: 2019.07.13 20:45

全日本F3選手権第11戦富士:宮田莉朋がトップチェッカーも、エナム・アーメドが繰り上げ優勝

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国内レース他 | 全日本F3選手権第11戦富士:宮田莉朋がトップチェッカーも、エナム・アーメドが繰り上げ優勝

 全日本F3選手権第11戦は7月13日、静岡県の富士スピードウェイで15周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)がトップチェッカーを受けたが、レース後に車両違反で失格となり、2位でチェッカーを受けたエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)が繰り上げ。自身初の全日本F3勝利を飾った。

 天候が不安定な今週末の富士スピードウェイ。午前中の公式予選はドライコンディションで行われ、宮田が2番手と0.3秒の大差でポールポジションを獲得した。フロントロウにはランキングトップを走るサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)が並び、以下、小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)、大津弘樹(ThreeBond F318)と続いた。

全日本F3選手権第11戦のスタートシーン
全日本F3選手権第11戦のスタートシーン

 決勝レース前から雲行きが変わり、スターティンググリッドに着くころにはぽつぽつと雨が降り始めた。コースが大幅に濡れるほどではなく、全車がスリックタイヤでスタート。フェネストラズが好スタートを切り、宮田もけん制するが2台はサイドバイサイドで1コーナーへと進入していく。コカ・コーラコーナーでわずかにフェネストラズが挙動を乱し、宮田はトップを死守し、その後方では大津が小高をかわし3番手に浮上していた。しかしさらに後方で、10番手スタートの三浦愛(ThreeBond F314)と予選11番手スタートでマスタークラスのDRAGON(TEAM DRAGON F3)が接触。三浦がコースサイドにストップし、レースはセーフティカーが導入された。

トップチェッカーも失格となった宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)
トップチェッカーも失格となった宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)

 5周目に入るところでレース再開。リスタートに照準を合わせていたフェネストラズと大津が宮田を挟み、トップ争いは3ワイドの展開を見せて1コーナーへと入っていった。「絶対に抜いてやるんだという気持ちが前に出すぎてしまって」という大津が、止まり切れずにコースアウト。3台の中でも一番イン側に位置を取っていたフェネストラズが宮田をかわしトップに浮上した。

 その後は、フェネストラズがファステストラップを連続で更新しながらトップを独走。宮田もそれを追いかけながら単独走行になっていく。大津が1コーナーでコースアウトしたことでアーメドが3位、大湯都史樹(TODA FIGHTEX)が4位に上がっていたが、大津も含めた3台での3位争いは1秒を切る差で接近戦に。レース前半は大湯が大津の猛攻をしのいでいたが、路面が乾き始めてきた後半になると大津がペースアップ。13周目のコカ・コーラコーナーで大湯をとらえてポジションアップに成功した。さらにこの周、トップを快走していたフェネストラズにセーフティカーリスタート違反の裁定が下り、ドライブスルーペナルティが科されることに。これでアーメドが2位、大津は3位となる。宮田は再び首位に戻ってチェッカーを受け、アーメド、大津というトップ3になった。

 しかしレース後、宮田のマシンに対して抗議が出され、2019年全日本フォーミュラ3選手権統一規則 第6条1.車両規定違反の裁定が下された。同第22条 2.12に基づき、宮田のマシンが失格。繰り上がりでアーメドが初優勝となり、大津が2位、大湯が3位という正式結果となった。アーメドは14周目に1分39秒137を記録してファステストラップも獲得。マスタークラスはDRAGONが今季3勝目となった。

大湯都史樹(TODA FIGHTEX)
大湯都史樹(TODA FIGHTEX)
エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)
エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)
大津弘樹(ThreeBond F318)
大津弘樹(ThreeBond F318)
大津弘樹(ThreeBond F318)
大津弘樹(ThreeBond F318)

全日本F3選手権第11戦富士スピードウェイ 決勝結果

Pos. No. MC Driver Car Name Car Laps Grid
1 65 エナム・アーメド B-Max Racing with motopark F3 F312/スピース 15 5
2 12 大津弘樹 ThreeBond F318 F318/スリーボンド東名 15 4
3 2 大湯都史樹 TODA FIGHTEX F319/トダ 15 8
4 37 小高一斗 カローラ中京 Kuo TOM’S F317 F317/トヨタ-トムス 15 3
5 8 片山義章 YTB by Carlin F315/スピース 15 7
6 35 河野駿佑 RS FINE K&N F318 F318/HWA 15 6
7 11 サッシャ・フェネストラズ B-Max Racing with motopark F3 F314/スピース 15 2
8 5 石澤浩紀 Planex・スマカメ F3 F315/トヨタ-トムス 15 12
9 51 アメヤ・ベイディアナサン B-Max Racing with motopark F3 F315/スピース 15 9
10 30 M DRAGON TEAM DRAGON F3 F314/スピース 15 11
R 13 三浦愛 ThreeBond F314 F314/スリーボンド東名 0 10
R 36 宮田莉朋 カローラ中京 Kuo TOM’S F317 F317/トヨタ-トムス 失格 1

ファステストラップ:エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3) 1’39.137 14/15
       M   DRAGON(TEAM DRAGON F3) 1’41.879 13/15
SC導入時刻 13:49(0Lap)~14:00(4Laps)


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