国内で唯一、開発競争があるミドルフォーミュラ『JAF-F4』。とはいえ、どのようなカテゴリーなのか、その実態を詳しく知る方はそう多くないのではないだろうか。auto sport本誌では、JAF-F4の魅力を紹介する記事を全5回にわたって紹介していく。
F4はF3とFJ1600の間を埋めるカテゴリーとして1993年に誕生し、20年以上の歴史を持つミドルフォーミュラ。古くは道上龍に始まり、塚越広大、平川亮なども、F4を経て国内最高峰の舞台へと駆け上がっていったドライバーたちだ。近年もFJ1600からF4に進む若手ドライバーの数が増えている。
2019年の第3回目は、“国内唯一の開発競争のあるミドルフォーミュラ”という名目のJAF-F4マシンがどのように各ドライバーで独自開発され、開発されたパーツはどのように製造されているかを内村浩二選手に聞いた。
普段はサラリーマンである内村選手、F4マシンを新車で購入する余裕などない。そのため、クルマが好きな彼はマシンのモノコックのみを中古で購入し、ウイングやステアリングディスプレイなどのパーツほとんどを自作した。そこにはマシンの性能を発揮させながら、驚くべきコストダウンの方法があった。