レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

国内レース他 ニュース

投稿日: 2019.09.16 20:31

スーパー耐久第5戦もてぎ:83号車X WORKS R8が残り6分の大逆転劇で初優勝。1号車がシリーズ連覇達成

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


国内レース他 | スーパー耐久第5戦もてぎ:83号車X WORKS R8が残り6分の大逆転劇で初優勝。1号車がシリーズ連覇達成

 ピレリ・スーパー耐久シリーズ2019第5戦「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」が、 9月14から15日にツインリンクもてぎにおいて5時間レースとして開催。ST-Xクラスの83号車X WORKS R8(TSE KA HING/THONG WEI FUNG SHAUN/TANG PHILIP)が、ゴールまで残り6分となった3~4コーナーでトップを奪い、スーパー耐久初優勝を果たした。

 またシリーズ2位だった9号車MP Racing GT-R(JOE SHINDO/柴田優作/影山正美/井上恵一)が優勝を逃し2位となったことで、このレースをスキップしていたポイントリーダー1号車GTNET GT3 GT-R(浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗)の2年連続チャンピオンが確定した。

 昼間こそ気温は30度前後まで上がるものの、朝晩は20度程度まで下がり、肌寒くなったツインリンクもてぎ。16日の敬老の日を含む3連休ということもあり、サーキットはファンで賑わった。

 今回のエントリー数は全8クラスに52台。既にチャンピオンが決まっているST-ZとST-1クラス以外では、今回ST-XとST-2クラスでチャンピオンが確定する可能性があった。

 晴れたり曇ったりの天候となった14日午後の公式予選は、A、Bドライバーのベストタイム合算で争われる。ここでポールポジションを奪ったのは、前回のオートポリスで新車投入の777号車D’station Vantage GT3(星野敏/藤井誠暢/近藤翼)。続いて83号車アウディ、244号車Max Racing RC F GT3(田中徹/田中哲也/佐藤公哉)、9号車GT-Rの順となった。

777号車を先頭に5時間耐久レースがスタート
777号車を先頭に5時間耐久レースがスタート

 15日の決勝レースは12時にフォーメーションラップがスタート。気温は28度ほどだが、真夏のような日差しが照りつけた。

 スタートダッシュを決めて独走態勢を作ったのは777号車アストンマーティンの藤井。1時間10分を過ぎたあたりでST-Xクラスの最初のルーティーンピットが始まる。

 777号車アストンマーティンは藤井から近藤に交代して10分ほどでトラブルを抱えて緊急ピットイン。10分ほどでコースへ戻るがトップの83号車アウディから4周遅れとなってしまった。またその後も777号車アストンマーティンは何度もコース上でストップする厳しいレースを強いられる。

 トップの83号車アウディは他車両との接触でドライブスルーのペナルティが科せられ、これでスタート時の1~2コーナーでスピンを喫して遅れていた244号車RC Fがトップに浮上。そこへ83号車アウディを抜き追い上げてきたのが9号車GT-Rだった。

 244号車RC Fはトランスミッションのトラブルのために76周目のV字コーナーでスピンを喫し、その横を9号車GT-Rが抜き去りトップを奪った。244号車RC Fは動けなくなったため、この日2回目のFCY(フルコースイエロー)となる。

 終盤9号車GT-Rは、柴田→影山→SHINDO→柴田とつなぎ逃げ切りを計ったが、燃料的に厳しくペースダウンを余儀なくされた。そこへ83号車アウディのTHONGが追い上げ、残り25分となった127周目には2台の差は10秒を切る。

9号車MP Racing GT-Rを捉える83号車X WORKS R8
9号車MP Racing GT-Rを捉える83号車X WORKS R8

 さらに133周目には0.680秒差となりテール・トゥ・ノーズ状態へ。柴田もバックマーカーを利用して巧みなブロックでトップを死守するも、134周目の最終コーナーでST-5クラスの車両と接触。残り6分となった135周目の3コーナーで83号車アウディにトップを奪われると、接触の影響かパンクでコースアウトを喫してしまい万事休す。

 83号車アウディが139周でトップチェッカーを受け、参戦2年目(昨年はPhoenix Racing Asiaとして参戦)でうれしい初優勝を遂げた。2位はコースに戻りタイヤ交換を済ませた9号車GT-R。今季3回目の表彰台獲得だったが悲願の初優勝は持ち越しとなった。3位は777号車アストンマーティンだった。

 ランキング2位の9号車GT-Rが2位となったことで、1号車GT-Rがシリーズタイトルを2年連続で獲得。ドライバーは3名とももてぎに来ており、レース後は喜びを爆発させた。

チャンピオン獲得を喜ぶ1号車GTNET GT3 GT-Rの藤波清斗、浜野彰彦、星野一樹
チャンピオン獲得を喜ぶ1号車GTNET GT3 GT-Rの藤波清斗、浜野彰彦、星野一樹

■他クラスでは地元勢が気を吐く


関連のニュース