TCRジャパンシリーズ第4戦は9月28日にサタデーシリーズが、29日にサンデーシリーズが行われ、篠原拓朗(アウディRS3 LMS)がサタデーシリーズ、サンデーシリーズともポール・トゥ・ウインを飾り、第4戦岡山ラウンドでほぼパーフェクトな週末を送った。
■第4戦 サタデーシリーズ
専有走行を経て、迎えた9月28日のサタデーシリーズ。10時35分にスタートした予選開始直後、ポツポツと雨が降り出しウエット宣言が出るなか、一度赤旗中断となる。その後、10時46分に走行は再開されるが、チェッカーに向けてタイムを上げ、1分36秒530をマークしトップタイムを記録したのは篠原。終盤にタイムを上げた前嶋秀司(アルファロメオ・ジュリエッタTCR)が2番手に、3番手には密山祥吾(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)が、マシュー・ホーソン(ホンダ・シビック・タイプR TCR)が4番手につけた。
全日本F3選手権やスーパーフォーミュラの予選を経て、迎えた16時からのサタデーシリーズ決勝は、篠原がポールポジションからリード。2番手に抜群のスタートでジャンプアップした金丸ユウ(ホンダ・シビック・タイプR TCR)、3番手に前嶋が続く。一方1コーナーでは接触があったか、ホーソンがコースアウトしてしまった。
リードを広げる篠原の後方では、金丸と前嶋がバトルを展開。HIROBON(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)、密山とバトルを展開していく。2周目にはヘアピンで前嶋が2番手に浮上するが、前嶋はジャンプスタートがあったとしてまさかのドライブスルーペナルティが課されてしまった。また、密山もドライブスルーペナルティを受けてしまった。
これで楽になった篠原はそのままリードを広げると、盤石の走りでチェッカーを受け、嬉しいTCRジャパンシリーズ初優勝を遂げた。今季これまで悲運に恵まれていただけに、周囲からも祝福を受け笑顔をみせた。
2位争いは金丸にHIROBONが接近したが、金丸が順位を守りそのまま2位でフィニッシュ。密山とのバトルを勝ち抜いた松本武士(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)が3位でフィニッシュ。ジェントルマンクラスの優勝は4位フィニッシュのHIROBONとなった。ただ、レース後金丸は最低地上高違反により失格。松本が2位、HIROBONが総合3位となっている。