TOYOTA GAZOO Racingは、2月7日に発表した2020年のモータースポーツ活動計画のなかでドライバー育成プログラムについても言及。これまでの各プログラムを統合し、新たに『TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)』として育成を進めていくことを明らかにした。
これまでトヨタが実施してきた若手ドライバー育成プログラムには、TGRラリーチャレンジプログラム、TGR WECチャレンジプログラム、トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)、フォーミュラトヨタ・レーシングスクール(FTRS)があり、中嶋一貴や小林可夢偉といったドライバーを輩出。現在も勝田貴元や山下健太などがプログラムに参加している。
2020年からは、これら4つのプログラムを統合。TGR-DCに名称を変更して若手レースドライバー/ラリードライバーの育成を進めていく。
特に2018~19年に、マニュファクチャラーズタイトルやドライバーズ/コドライバーズタイトルを獲得しているWRC世界ラリー選手権を頂点とするラリー競技については、現在活動中の勝田に続く若手ラリードライバーを育成するため体制を強化する。
具体的には、新たにラリー競技でのTGR-DC育成ドライバー枠を新設し、国内ラリーに参戦している若手や、サーキットレースのFIA-F4選手権に参戦しているスカラシップドライバーから選出する形を検討するとのことだ。
そのためFIA-F4参戦ドライバーについては、サーキットだけではなく、ダート(未舗装路)や雪上での走行トレーニングも実施していくという。
また、今回の育成プログラム再編にあわせ、勝田が参加しているラリーチャレンジプログラムについては『TGR WRCチャレンジプログラム』へと名称を変更することもアナウンスされた。
2020年のTGR-DC育成ドライバーは、坪井翔、宮田莉朋、小高一斗の3名で、それぞれ、スーパーGTや全日本スーパーフォーミュラ選手権、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権などを戦っていく。
FTRSについては、『TGR-DCレーシングスクール』へと名称を変更し、国内外のトップカテゴリーで活躍できるレーシングドライバー、ラリードライバーを発掘していく。
レーシングスクール受講者のなかで、優秀で将来性を見込めるドライバーについては、次年度以降のレース参戦を支援するほか、ダート・スノー路面での走行トレーニングも行うとのこと。なお、2020年の実施日程は未定とされている。