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国内レース他 ニュース

投稿日: 2020.02.18 15:27

アビームコンサルティングとSAPが鈴鹿サーキットレーシングスクールの育成プロセス改革を支援

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国内レース他 | アビームコンサルティングとSAPが鈴鹿サーキットレーシングスクールの育成プロセス改革を支援

 2月18日、アビームコンサルティングとSAPジャパンは、鈴鹿サーキットレーシングスクールにSAPジャパンのクラウド人財マネジメントシステム『SAPⓇ SuccessFactorsⓇ』を導入し、選手育成の高度化および育成業務プロセスの効率化を支援すると発表した。

 マネジメントコンサルティングやビジネスプロセスコンサルティングなどを行うアビームコンサルティングは、スポーツ界でも支援を行っており、サッカーJ2のモンテディオ山形や、インディカー・シリーズに参戦する佐藤琢磨を支援するほか、全日本スーパーフォーミュラ選手権ではREAL RACINGのパフォーマンス向上支援を行っている。

 今回アビームコンサルティングとSAPジャパンが取り組むことになったのは、琢磨と元GPライダーの岡田忠之がプリンシパルを務める鈴鹿サーキットレーシングスクール(SRS)。琢磨をはじめ、国内外で活躍するトップドライバーたちを輩出してきたスクールだ。

 アビームコンサルティングはSRSの現状について、「今後世界で活躍する選手をより多く輩出するためには、データに基づいたより科学的な評価・育成が求められる一方、選手の情報は紙やデータなど複数の方法で運用・管理され作業が煩雑かつ分析しにくいうえ、評価や指導内容は経験や勘に基づく属人的な手法となっていました」とする。

 今後、選手のプロファイル情報を体系的に数値化したデータによる育成プロセスの高度化、蓄積されたデータに基づく分析により、ドライバー/ライダーの強みや伸び悩んでいる点、トップレベルの選手と比較し伸ばすべきスキルなどを明らかとし、コーチングに対しより科学的なデータを築いていくという。また、トップドライバーに共通する要素を導き出すなど、育成に活用できる新たな知見の獲得も期待できるとしている。

 さらに、ドライバー/ライダーのフィジカルやメンタルなどの資質、レースにおけるパフォーマンスデータを組み合わせた2軸分析による“選手分布図”の作成や、スクール内の選手だけでなく、ホンダ所属のドライバー/ライダーまで管理対象を拡大することで、より戦略的な人材育成に基づくチーム強化を目指していくとしている。

 今回の導入については、アビームコンサルティングがスポーツにおけるコーチや選手の人材育成、パフォーマンス向上を目的とした『SAP SuccessFactors』の導入・活用支援実績を通じて培った知見を活かし、プロジェクトの立ち上げから要件定義、システムの導入、導入後の育成プロセスの確立までを一貫して支援。アビームコンサルティングが独自開発した『SAP SuccessFactors』のテンプレートを活用することで、3ヶ月での導入を実現した。

「本プロジェクトは、鈴鹿サーキットレーシングスクールの新たな仕組みづくりの一環です。『SAP SuccessFactors』を活用することでより客観的な評価・選抜を行い、世界のトップカテゴリーでも活躍できる選手を育成したいと考えています」とSRS-K/SRS-Fプリンシパルを務める琢磨はコメントした。

「アビームコンサルティングにはレースおよびデータ分析の知見やテクノロジーを活かしたサポートを今後も期待しています」


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