1990年に開業し、今年30周年を迎えた大分県日田市のオートポリスは、レーシングコースの3カ所において、ネーミングライツパートナーの契約を締結した。第2コーナーが『EKチェーンコーナー』、第1ヘアピンが『SHOWAコーナー』、ブリッジが『さよりんブリッジ』と命名された。
阿蘇の山並みに沿った起伏あふれるコースが魅力のオートポリスは、二輪全日本ロードレースや、四輪のスーパーGTや全日本スーパーフォーミュラ選手権など国内トップカテゴリーのレースも開催される国際公認コース。そのコースのなかで、3つのコーナーがモータースポーツとも関係が深い企業によるネーミングライツで新たな名前を冠されることになった。
コース最大のパッシングポイントでもある第1コーナーに続く第2コーナーは、『EKチェーンコーナー』となった。『EK（イーケー）チェーン」は、二輪車や産業機械用のチェーンメーカーである株式会社江沼チヱン製作所（本社：石川県加賀市）によるもので、第2コーナーアウト側2番ポスト手前に看板が設置された。
サイド・バイ・サイドのバトルが展開されることも多い第1ヘアピンは、『SHOWAコーナー』に。この『SHOWA』は、二輪四輪車用ショックアブソーバーやパワーステアリングシステムメーカーである株式会社ショーワ（本社：埼玉県行田市）によるもので、ヘアピンイン側に複数の看板が設置された。
また最終の上りセクション、ファイナルコーナースタンド手前にかかるブリッジは『さよりんブリッジ』となった。『さよりん』は、オートバイ用部品、ガスタービンのブレード、各種工具や機器の研磨をはじめとする製造業と製造派遣業を行う三陽工業株式会社（本社：兵庫県明石市）によるもので、「さよりん」とは同社のキャラクター。ブリッジの両側面に色違い（進行方向側が緑、逆側が黄色）の看板が掲出された。
オートポリスでは現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、ビッグイベントやローカルレースの開催が延期されているが、イベントが行われるようになれば、おのずとこれらの看板を目にすることも多くなるだろう。
