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国内レース他 ニュース [PR]

投稿日: 2020.08.08 19:44
更新日: 2020.08.18 15:20

3年目の富士24時間がやってくる! 見どころたっぷりのレースを現地で楽しもう

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国内レース他 | 3年目の富士24時間がやってくる! 見どころたっぷりのレースを現地で楽しもう

 2018年、富士スピードウェイを舞台に10年ぶりに24時間レースが日本に復活した。2020年も新型コロナウイルス感染拡大の影響でカレンダーこそ変更されたが、『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』として9月4日(金)〜6日(日)に開催される。今年で3年目を迎えるNAPAC 富士SUPER TEC 24時間レースだが、今季のレースも見どころがたくさんありそうだ。

 2018年に復活したNAPAC 富士SUPER TEC 24時間レースは、ピレリスーパー耐久シリーズの一戦として開催され、今季もシリーズのハイライトのひとつとして開催されることになる。

 大きな違いは、これまで第3戦として開催されてきたが、新型コロナウイルスの影響によるカレンダーの変更により、今季はいきなりシリーズ開幕が24時間レースとなったこと。日照時間で言えば、9月はやや陽が短くなりはじめるが、9月の小山は気候の面でも観戦しやすいかもしれない。

 まず、レースの面での注目ポイントを見てみよう。スーパー耐久機構(S.T.O.)の桑山晴美事務局長によれば、まだ確定はしていないが、2019年に近い数のマシンが参戦しそうだという。例年富士SUPER TEC 24時間レースでは、このレースをスキップするチームもあるが、今季は開幕戦に変更されたこともあり、非常に多くのマシンがエントリーする予定。昨年同様数のマシンが参戦しそうだ。

■全クラス見どころ満載! 今季のスーパー耐久は見逃せない

2020年7月に行われたピレリスーパー耐久公式テストの様子
2020年7月に行われたピレリスーパー耐久公式テストの様子

 この富士SUPER TEC 24時間レースに向けて、クラスごとに見てみると、まず最速の存在であるST-Xは、近年にないほど熾烈な戦いになるかもしれない。というのも、Aドライバーのジェントルマンドライバーはもちろん、チームを固めるプロドライバーたちも非常にレベルが高い。テストではD’station Racingのアストンマーティンが速さをみせたが、これでレースも逃げきれるか……というと、ライバルたちがそうはさせないのは間違いない。

 加えて、各車には日本のトップクラスのドライバーが頼れるエースとして加わっている。ST-Xは性能調整によって本来パフォーマンスはほぼ同じであり、これを引き出すドライバーの実力が如実に出る。タイヤコンペティションがあるSUPER GTとは異なる部分で、予選からファンにとっては楽しみな戦いになるはずだ。

D’station Vantage GT3
D’station Vantage GT3

 ST-X同様、性能調整でパフォーマンスを揃えられたGTカーで争われるのが、GT4車両を使うST-Zクラス。2020年に向けて非常に興味深いのがこのクラスで、アストンマーティンやBMWなど車種も台数も増加。どの車種も世界中で実績を積んでいることもあり、信頼性も問題なさそう。24時間を通じた戦いが楽しめるだろう。

STP with Studie BMW M4 GT4
STP with Studie BMW M4 GT4

 これまでスーパー耐久を支えてきた車種に対し、ST-1、ST-2、そしてST-3には注目の新車も登場する。ROOKIE RACINGはST-1に注目のトヨタGRスープラを、ST-2にはトヨタGRヤリスを投入する。今回の富士SUPER TEC 24時間レースはいきなりの24時間レースだが、井口、蒲生、MORIZOをはじめ多くのトップドライバーたちが乗り込み、まずはしっかり完走を目指していく。

ROOKIE Racing GR SUPRA
ROOKIE Racing GR SUPRA
ROOKIE Racing GR YARIS
ROOKIE Racing GR YARIS

 そして、これまでST-3の主役だったマークXに代わり、埼玉トヨペットGreen Braveが投入するのがトヨタ・クラウン。高級サルーンがベースだが、非常にレーシーに仕上がっている。速さの面では、まだマークXのレベルには到達していないようだが、ポテンシャルの高さをみせている。

埼玉トヨペットGreen Braveがピレリスーパー耐久シリーズに投入するトヨタ・クラウンRS
埼玉トヨペットGreen Braveがピレリスーパー耐久シリーズに投入するトヨタ・クラウンRS

 またこれまで同様混戦のレースとなりそうなのはST-4、そして身近なマシンたちが戦うST-5。特にST-4は車種バリエーションが多いわけではなく、差がつきにくい。またST-XやST-Zのようにジェントルマンドライバーを起用する必要がなく、プロドライバーたちによるガチの戦いが展開される。非常に顔ぶれは豪華だが、「このメンバーを揃えないと勝てない」というレベルまで達している。他クラスとは異なる楽しみな部分だ。

林テレンプ SHADE RACING 86
林テレンプ SHADE RACING 86
村上モータースMAZDAロードスター
村上モータースMAZDAロードスター

■それぞれの楽しみ方で富士24時間を満喫しよう

 そんな富士24時間だが、新型コロナウイルスの影響はあるものの、2020年もコースサイドでキャンプをしながら楽しめることになった。残念ながら感染拡大防止のため、パドックエリアには一般のファンは入ることはできないが、新たな様式のなかで、ファンを迎えるためにS.T.O.、そして富士スピードウェイは最善を尽くしている。

 今後イベントの内容は決まっていくはずだが、キャンプやバーベキューを楽しみながらの観戦や、決勝レース中に夜空を彩る打ち上げ花火、イベントエリアでの映画鑑賞、無数のキャンドルに囲われた野外休憩スペースなどが行われそう。もちろん、今まで春に楽しめなかったエキゾーストノートを思う存分楽しみ、写真撮影も楽しんでいただきたいところだ。

 少しずつ参戦する側も、観戦する側も富士24時間の魅力をお互いに育みながら迎える3年目のレース。新型コロナウイルス感染拡大の影響を吹き飛ばすような、新様式での魅力ある晩秋の24時間レースをともに作りあげていただければ幸いだ。

2020年7月に行われたピレリスーパー耐久公式テストの様子
2020年7月に行われたピレリスーパー耐久公式テストの様子


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