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国内レース他 ニュース [PR]

投稿日: 2020.08.22 20:05
更新日: 2020.08.22 21:40

“助っ人ドライバー”次チェカ「ライバルたちがすごく強力」。日本ではレアなS耐富士24時間レースの注目ドライバーを紹介

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国内レース他 | “助っ人ドライバー”次チェカ「ライバルたちがすごく強力」。日本ではレアなS耐富士24時間レースの注目ドライバーを紹介

 2018年、富士スピードウェイを舞台に10年ぶりに24時間レースが日本に復活した。2020年も新型コロナウイルス感染拡大の影響でカレンダーこそ変更されたが、『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』として9月4日(金)~6日(日)に開催される。今年で3年目を迎えるNAPAC 富士SUPER TEC 24時間レースだが、今季のレースも見どころがたくさんありそうだ。

 2020年は9月4日(金)~6日(日)に開催される富士24時間は、これまでもオートスポーツwebでお届けしているとおり、最高峰のST-Xクラスにも多くのGT3カーが参戦する予定だ。このクラスはAドライバーには、いわゆるジェントルマンドライバーが起用されるが、その他はプロドライバーたちが起用される。

 今季の富士24時間では、多くの“助っ人ドライバー”が起用されることになるが、なかでも注目なのがMP RacingのニッサンGT-RニスモGT3をドライブすることになる松田次生だ。フォーミュラ・ニッポンで二度、スーパーGT GT500クラスで二度のチャンピオンを獲得している。

 そんな松田は、7月30日に行われた公式テストでチームに加わり、チームメイトたちもうなるスピードをみせたが、「緊張感があるスーパーGTと違って、みんなでワイワイやっている雰囲気がありますよね(笑)」と2007年以来の日本での24時間レースの雰囲気を楽しんでいる様子だった。

 とはいえ、松田が加わったからといってすぐに勝利に結びつくかと言えばそういうわけでもないのが富士24時間の難しさ。「ラインアップを見るとGTNETもドライバーを揃えてきましたし、aprのレクサスも、D’stationのアストンマーティンを見てもすごく強力です」と松田が警戒するとおり、ライバルも強力。また、トラブルやアクシデントという要素も捨てきれない。

 また先述のとおり、ジェントルマンドライバーの活躍が結果に直結するのがST-Xの難しさでもある。「スーパー耐久でプロ好みのセットアップにしてしまうと、クルマを所有されるジェントルマンドライバーが乗れなくなってしまいます。そこは臨機応変に対応していかなければならないと思っていますし、僕たちがしっかり与えられた仕事をこなすという、スーパー耐久のスタイルがあります」という。

 そして、富士24時間に向けては松田はレース全体も楽しみにしているようだ。3年目の開催だが、松田は富士スピードウェイの魅力をアピールするチェカレンジャーのひとり、『次チェカ』としてレースを訪問していた。

「僕はル・マン24時間やニュルブルクリンク24時間にも出場していますが、ヨーロッパスタイルのキャンプをしている光景が数多く観られましたね。日本では、どちらかというとパッと集まってすぐ終わるようなレースが多いですが、みんなが24時間をお祭りのように楽しめるのは、日本ではなかなかないですよね。富士24時間の魅力のひとつではないでしょうか」と松田。

 現段階では、新型コロナウイルス感染拡大の影響で仲間たちで大勢が集まってキャンプやバーベキューが楽しめるかどうかはまだ分からない。家族だけが楽しめる環境になるかもしれないが、「日本ではこうして24時間レースを楽しめるのは他にありませんからね。僕たち参加している側と、ファンの皆さんが一体になってレースを作るのは独特なものだと思います」という。

 レースに向けては「ひさびさにしびれるレースになると思いますが、僕たちが乗ることができる時間も限られているので、やはり勝敗のカギを握っているのはジェントルマンドライバーだと思います。そこをしっかりと僕たちがサポートしつつ、なんとかいいレースをしていければと思っています」と意気込む松田。とはいえ、プロドライバーはドライブできる時間も限られているのだが、一方でレースウイークには「まだ声はかかっていませんが、次チェカとして解説などするかもしれません」というから楽しみなところ。

 もちろん、注目のドライバーは松田だけではない。ST-Xでは他にもaprの嵯峨宏紀や中山雄一、GTNET MOTOR SPORTSの星野一樹、藤波清斗、さらに平峰一貴、D’station Racingの藤井誠暢や金丸ユウ、Mercedes-AMG Team HIRIX Racingの高木真一やショーン・トンなど国内外で活躍するドライバーが参戦するほか、ST-Zも加藤寛規、柳田真孝、山内英輝、高橋翼、さらに今季ヨーロッパで活躍する富田竜一郎、BMW Team Studieの荒聖治、急遽参戦が決まったジョアオ・パオロ・デ・オリベイラなど楽しみな顔ぶれが多い。

 さらに、各クラスともチームに1~2人はスーパーGT等国内トップカテゴリーで活躍するドライバーが加わる。また、大激戦のST-4は、マシンの差がない分ドライバーの腕が必要で、「ドライバーをそろえないと勝てない(C.S.I Racingの久保凜太郎)」ほど。

 このクラスでは、Hパターンのミッションが用いられるが、林テレンプ SHADE RACINGのオンボード映像では、トップドライバーのひとりである平中克幸が、ほぼ常に片手をシフトノブに添え、もう片手でステアリングを操作する妙技もある。そんなテクニックを想像しながら、コースサイドで走りを見てみよう。

 松田が言うとおり、参加する側とファンが一体となって作り上げる雰囲気こそ24時間レースの魅力。『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』では、ぜひ皆さんの力でレースを盛り上げてほしいところだ。

D’station Vantage GT3
D’station Vantage GT3
 
Mercedes-AMG Team HIRIX RacingのメルセデスAMG GT3
Mercedes-AMG Team HIRIX RacingのメルセデスAMG GT3
 
DAISHIN GT3 GT-R
DAISHIN GT3 GT-R
 
SS/YZ BMW
SS/YZ BMW
 
公式テストで実施された夜間走行の様子
公式テストで実施された夜間走行の様子


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