2020年TCRジャパンシリーズの第4戦が大分県のオートポリスにて行われ、11月14日(土)に行われたサタデーシリーズはAudi Team Hitotsuyamaの篠原拓朗が優勝。15日(日)に行われたサンデーシリーズはブロンズクラスに参戦するバースレーシングプロジェクト【BRP】のHIROBONが初の総合優勝を手にした。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、2カ月遅れの開幕となった2020年TCRジャパンシリーズ。第4戦オートポリスラウンドは、全11台で迎えることとなった。
■第4戦 サタデーシリーズ
14日の9時5分から行われたサタデーシリーズの公式予選では、篠原拓朗(アウディRS3 LMS TCR)がポールポジションを獲得。2番手にはブロンズクラストップのHIROBON(クプラTCR)、3番手に塩谷烈州(ホンダ・シビック・タイプR・TCR)がつけた。
前戦岡山のポールシッターである松本武士(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)は予選中に油圧トラブルに見舞われ4番手に沈んでしまった。
14時5分、手元の計測で気温16度、快晴に恵まれたなか20分+1周の決勝はスタート。好スタートを決めたのは4番手の松本だった。2コーナーで塩谷をかわし、3番手に浮上する。
さらに5番手スタートの下野璃央(ホンダ・シビック・タイプR・TCR)も塩谷をかわし4番手に浮上した。
ポールポジションスタートの篠原、2番手のHIROBONはハイペースで3位以下とのギャップをじわじわと広げていく。
今回コンペティションウエイトを60kg積んでいる松本の背後に下野が接近。5周目の1コーナーで松本にオーバーテイクを仕掛けた下野だったが、わずかにオーバーラン。その隙に塩谷が4番手を取り戻した。
前戦岡山はマシントラブルで決勝の出走が叶わなかった塩谷だったが、その不完全燃焼を発散するかのように松本に積極的に仕掛ける。松本はウエイトが厳しいなか3番手を死守するべく2台はバトルを展開する。
ファイナルラップとなった12周目、8番手を走行していた鈴木建自(アウディRS3 LMS TCR)と後方を走る梅本淳一(アルファロメオ・ジュリエッタTCR)が接触し、鈴木はコースオフ。自力でコースに復帰したが、ポジションを最後尾まで下げてしまうこととなった。
圧倒的なペースでスタートから一度も他車の接近を許さなかった篠原がポール・トゥ・ウインを達成し、今季のサタデーシリーズ4連勝を遂げた。2番手にはブロンズクラストップのHIROBONが、そして最後まで目が離せない接近戦を展開した松本が3位を獲得。ブロンズクラス2位は塩谷、ブロンズクラス3位は下野が獲得している。
TCRジャパンシリーズ第4戦オートポリス サタデーシリーズ決勝結果
Pos. | No. | Driver | Team | Car | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | 21 | 篠原拓朗 | Audi Team Hitotsuyama | アウディRS3 LMS TCR | 12 |
2 | 19 | HIROBON | バースレーシングプロジェクト【BRP】 | クプラTCR | 12 |
3 | 25 | 松本武士 | VolkswagenRT with TEAM WAKAYAMA | フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR | 12 |
4 | 62 | 塩谷烈州 | 全薬工業 with TEAM G/MOTION’ | ホンダ・シビック・タイプR・TCR | 12 |
5 | 34 | 下野璃央 | Drago CORSE | ホンダ・シビック・タイプR・TCR | 12 |
6 | 73 | 大蔵峰樹 | M-PROTOTYPING Team STILE CORSE | アルファロメオ・ジュリエッタTCR | 12 |
7 | 45 | 竹田直人 | 若甦ドリームドライブ with KCMG | ホンダ・シビック・タイプR・TCR | 12 |
8 | 69 | 梅本淳一 | 55MOTO with J’S RACING | アルファロメオ・ジュリエッタTCR | 12 |
9 | 55 | Mototino | 55MOTO with J’S RACING | アルファロメオ・ジュリエッタTCR | 12 |
10 | 71 | 大山正芳 | ダイワN通商 アキランド レーシング | ホンダ・シビック・タイプR・TCR | 12 |
11 | 17 | 鈴木建自 | バースレーシングプロジェクト【BRP】 | アウディRS3 LMS TCR | 12 |
*ファステストラップ:篠原拓朗(アウディRS3 LMS TCR) 1分57秒800(2/12)