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国内レース他 ニュース

投稿日: 2021.04.04 18:21

雨中のスーパーフォーミュラ・ライツ第3戦は三宅淳詞が逆転V! ルーニースポーツがダブル優勝

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国内レース他 | 雨中のスーパーフォーミュラ・ライツ第3戦は三宅淳詞が逆転V! ルーニースポーツがダブル優勝

 4月4日、静岡県の富士スピードウェイで全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3戦の決勝レースが行われ、雨のなかのレースで追い上げをみせた三宅淳詞(MAX RACING 320)がスーパーフォーミュラ・ライツ参戦3戦目で初優勝を飾った。またマスタークラスは植田正幸(MAXRACING RN320)が優勝。ルーニースポーツが嬉しいダブル優勝を飾っている。

 4月3日に第1戦が、そして4月4日に第2戦が行われたスーパーフォーミュラ・ライツ第1ラウンド。直前に行われたスーパーフォーミュラ第1戦の決勝レース途中から降りはじめた細かな雨が降るなか、第3戦のスタート進行が行われたが、少しずつ雨が強くなりはじめ、グリッドに着く際は全車スリックを履いていたものの、グリッドにはウエットタイヤが用意され、フォーメーションラップまでの間にウエットコンディションに転じた。

 そんな第3戦だが、スタートから波乱が。2番手グリッドの佐藤蓮(TODA FIGHTEX)がストールを喫し、トップは名取、2番手にアレジ、3番手に平良と続く。一方オープニングラップは混戦で、4番手につけていた河野駿佑は2周目のアドバンコーナーでスピンを喫してしまう。

 一方テールエンダーとなっていた佐藤はオープニングラップを終えるとピットイン。雨が上がりはじめたコンディションをみたかスリックタイヤへ交換する。その後、4周目にはスリックの佐藤のタイムが全車の最速となり、5周目以降1周4秒以上の速いラップで追い上げていたが、9周目あたりにはふたたび雨が降り出してしまった。

 そんななか上位争いは7周目、3番手につけていた平良の後方から、セットアップがコンディションにマッチしていた三宅淳詞(MAX RACING 320)、神晴也(Albirex-RT)が接近。8周目には三宅がストレートエンドで平良をかわし、さらにダンロップ・コーナーでは2番手のアレジをかわす追い上げをみせる。

 一方平良は8周目のTGRコーナーで神にかわされるが、神はその勢いのままアレジにも襲いかかり、9周目のコカ・コーラ・コーナーでアレジをオーバーテイク。ついに表彰台圏内に浮上するが、直後にまさかのスピンを喫してしまった。

 レースは9周を過ぎるころにはふたたび雨が注ぎはじめるが、2番手に浮上した三宅は、着実にトップを走る名取との差を詰めていく。すると12周目、三宅はアドバンコーナーの立ち上がりで一気に加速すると名取をパス。ファイナルラップに雨量がふたたび増えた際に名取が差を縮めたが、そのまま15周を走りきり、嬉しい初優勝を飾った。

 名取は2戦連続の2位に。3位争いはアレジと平良、さらに再コースインした神の争いとなったが、アレジが0.006秒差で平良を振り切り表彰台を獲得した。

 マスタークラスの争いは、これまで2連勝を飾っていた今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)と争っていた際に、後方から追い上げた河野のフロントウイングと今田のリヤが接触してしまい、今田はタイヤ交換のためピットイン。これで植田がクラストップに浮上した。

 植田はそのまま逃げ切り、マスタークラス優勝。三宅の優勝とともに、ルーニースポーツがダブル優勝を果たすことになった。これでスーパーフォーミュラ・ライツ第1ラウンドは名取、佐藤、三宅と3人のウイナーが誕生。波乱のシーズンを予感させる開幕ラウンドとなった。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
第3戦富士 決勝レース結果

Pos M No Driver Car Name Car Laps Grid
1 10 三宅淳詞 MAX RACING 320 ルーニースポーツ 15 6
2 50 名取鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM 15 1
3 36 G.アレジ TOM’S 320 TOM’S 15 3
4 37 平良響 Kuo カローラ中京 TOM’S 320 TOM’S 15 4
5 5 神晴也 Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM 15 12
6 1 野中誠太 Kuo カローラ中京 TOM’S 320 TOM’S 15 10
7 51 小山美姫 B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING 15 7
8 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING 15 9
9 2 佐藤蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING 15 2
10 M 11 植田正幸 MAX RACING RN320 ルーニースポーツ 15 11
11 M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING 13 8
R 35 河野駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE 6 5

天候:雨 路面:ウエット
ファステストラップ:佐藤蓮(TODA FIGHTEX) 1’38.705 6/15

スーパーフォーミュラ・ライツ第3戦富士のスタートシーン
スーパーフォーミュラ・ライツ第3戦富士のスタートシーン
名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)
名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)
三宅淳詞(MAX RACING 320)
三宅淳詞(MAX RACING 320)
スーパーフォーミュラ・ライツ第3戦富士の表彰台
スーパーフォーミュラ・ライツ第3戦富士の表彰台
0.006秒差でチェッカーを受けるジュリアーノ・アレジ(TOM'S 320)と平良響(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)
0.006秒差でチェッカーを受けるジュリアーノ・アレジ(TOM’S 320)と平良響(Kuo カローラ中京 TOM’S 320)
スーパーフォーミュラ・ライツ第3戦富士でマスタークラスを制した植田正幸(MAXRACING RN320)
スーパーフォーミュラ・ライツ第3戦富士でマスタークラスを制した植田正幸(MAXRACING RN320)
スーパーフォーミュラ・ライツ第3戦富士を制した三宅淳詞(MAX RACING 320)
スーパーフォーミュラ・ライツ第3戦富士を制した三宅淳詞(MAX RACING 320)
スーパーフォーミュラ・ライツ第3戦富士を制した三宅淳詞(MAX RACING 320)と田中哲也監督
スーパーフォーミュラ・ライツ第3戦富士を制した三宅淳詞(MAX RACING 320)と田中哲也監督


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