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国内レース他 ニュース

投稿日: 2021.06.21 07:30
更新日: 2021.07.21 18:22

人生初フォーミュラは驚きの連続!【編集部員のトムス・フォーミュラ・カレッジ体験レポート】

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国内レース他 | 人生初フォーミュラは驚きの連続!【編集部員のトムス・フォーミュラ・カレッジ体験レポート】

 国内屈指の名門レーシングチームであるTOM’Sが、2021年5月より開催する『TOM’S FORMULA COLLEGE(トムス・フォーミュラ・カレッジ)』は自動車レース未経験者からレース参戦を目指すエキスパートまで幅広く対応する、フォーミュラ・ドライブ・サポートプログラムだ。

 参加者のレベルに応じた3つのプログラムを設定しているが、そのうち初級『エクスペリエンス・コース』の体験会にautosport web編集部員が参加した。本格的なレーシングカーの搭乗経験がない、スポーツ走行に関しては“ど素人”の編集部員が、現行FIA-F4マシン、童夢F110のステアリングを握った。

* * * * * * * *

 トムス・フォーミュラ・カレッジでは、FIA-F4選手権の開催初年度となる2015年から現在も使用されている童夢F110が用いられる。今回体験した『エクスペリエンス・コース』は、フォーミュラカーの基本操作をマスターしていくビギナー向けのコースであり、広大な駐車場にパイロンを設置した特設コースで、車両の乗り降りの方法から走らせ方までの基礎的なレクチャーが行われるというものだ。

 国内四輪カテゴリーを担当する私にとって童夢F110は、FIA-F4選手権がスーパーGTのサポートイベントとして開催されていることもあり、馴染み深い車両だ。しかし、パイロンコースとはいえ、実際にステアリングを握るとなると話は変わってくる。

■FIA-F4マシン“童夢F110”主要諸元

車両名称:童夢F110 主要諸元
全長/全幅/全高 4340mm/1738mm/950mm
ホイールベース 2750mm
トレッド 1500mm/1460mm
重量 610kg(ドライバー及びバラスト含む最低重量)
エンジン:TOM’S TZR42 1987cc/直列4気筒/自然吸気
最高出力 160馬力/5800rpm
排気系 JAF公認触媒付き
ギアボックス TODA RACING製
6速パドルシフト
シャシー カーボンモノコック
フロント及びサイドアンチイントリュージョンパネル
ブレーキ ADVICS製ツーポットキャリパー
ベンチレーテッドディスク
前後ブレーキバランスバー
サスペンション 4輪ダブルウイッシュボーンインボードタイプ
前後スタビライザー
ダンパー TODA RACING製
2WAYテレスコピック方式
ステアリング ラック&ピニオン
燃料タンク FIA公認 FT3-1999
容量40リッター
ホイール TWS製鍛造アルミニウム
フロント13インチ8J
リヤ13インチ10J
タイヤ ダンロップ
フロント195/550R13
リヤ240/570R13

 初めての本格的なレーシングカードライブゆえに、きちんと発進することができるのか、パドルシフトでのギヤチェンジはうまくできるだろうか、クルマを壊さないかなどの心配がつきまとう。不安と楽しみが入り混じるなか、会場となった富士スピードウェイP7駐車場を訪れた。

富士スピードウェイ P7駐車場を舞台に開催されたTOM'S FORMULA COLLEGE(トムス・フォーミュラ・カレッジ)の体験会
富士スピードウェイ P7駐車場を舞台に開催されたTOM’S FORMULA COLLEGE(トムス・フォーミュラ・カレッジ)の体験会

 5月3〜4日に行われたスーパーGT第2戦では、観戦に訪れた多数のファンの愛車で埋め尽くされたP7駐車場だが、体験会当日はパイロンが設置され、100メートルのストレートを持つ楕円形オーバル、スラローム区間のあるレイアウト、Rの大きな複合コーナーを備えた凸字レイアウトの3つのレイアウトを備えた特設コースへと姿を変えていた。エクスペリエンス・コースではこの3つのレイアウトをそれぞれ数周、走行する。

トムス・フォーミュラ・カレッジのエクスペリエンス・コース体験会で使用されたコースレイアウト
トムス・フォーミュラ・カレッジのエクスペリエンス・コース体験会で使用されたコースレイアウト

 シートに腰を下ろすと、メカニックさんから各種スイッチ類や、アクセルワークについてのレクチャーが行われる。いざ、コースインのタイミングを迎えるも、狭い足元かつ、硬く重めのレーシングクラッチに手間取り、恥ずかしくもエンジンストールを決めてしまうはめに……。

 さまざまな情報が頭に流れてくるなか、今左足が押さえているペダルがクラッチなのか、それともブレーキなのかがわからないという状況だったのだ。また、当日はレーシングシューズではなく、一般的なスニーカーで参加したことも影響しただろう。この時点でレーシングシューズを用意すればよかったと後悔の念が湧いたのだった。

不安と楽しみが入り混じる中、FIA-F4マシン 童夢F110について説明を受ける
不安と楽しみが入り混じる中、FIA-F4マシン 童夢F110について説明を受ける
TOM'S FORMULA COLLEGE(トムス・フォーミュラ・カレッジ)
初めてのレーシングクラッチに戸惑い複数回のエンストを決めてしまった筆者

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