2月23日、スーパー耐久シリーズ 2022 Powered by Hankookに参戦するKTMS（KOBE TOYOPET MOTOR SPORTS）は、2022年の参戦体制を発表した。2021年に続きトヨタGRヤリスをST-2クラスに投入し、2021年に獲得できなかったタイトルを目指す。ドライバーは3名中2名が代わり、若手ふたりが加わった。
神戸トヨペットを母体とするKTMSは、「育成をテーマにチーム全員で耐久レースに挑戦し、そこから学び、もちろんレースなので勝敗はありますが、それを越えてそれぞれが人間的に成長できる場を作ることが本分」とモータースポーツへの参戦意義を掲げ、TGR 86/BRZ Raceへの挑戦に加え、2020年から片岡龍也のプロデュースのもとスーパー耐久に参戦。2020年はトヨタ86でST-4クラスに、2021年はGRヤリスにスイッチし、ST-2クラスに参戦した。
暫定的な車両で挑んだ2021年の開幕2戦では連勝。この年は第4戦、第6戦でも優勝を飾ったが、新車を投入した第3戦富士SUPER TEC 24時間レースで思わぬリタイアを喫したことが響き、6戦中4戦で優勝するもチャンピオンには届かない年となった。2022年はタイトルを目指し、KTMS GR YARISで引き続きST-2クラスに参戦する。車両メンテナンスは、昨年に引き続きKIM INTERNATIONALに委託。金敬模代表が監督を務める。
一方ドライバーラインアップは変化がみられた。Aドライバーは2020年の参戦以来チームを支える平良響が継続してステアリングを握る一方、新たにFIA-F4で活躍してきた荒川麟、奥住慈英という若手ふたりが加わった。
「KTMSチームはスーパー耐久を通じ、若いドライバー、メカニック達が今までより高い目標に挑戦し、そこから学び、人間的に成長できる場作りをしたいという思いから始まりました。今年はドライバー、メカニックも新体制となり、新たな課題、色々な壁にチームで心をひとつにして果敢に挑みます」と西村公秀チーム代表。
「KIM INTERNATIONALの皆さんの厳しくも情熱ある指導のもと、若いドライバーたちの戦い、試練と向き合う姿、表には中々出ないメカニック達の献身的な思いや努力。彼らが何を感じ、それを越えていく中でどんな成長した姿を見せてくれるか、共に応援して頂ければ幸いです。新しいKTMSチームの応援をどうか宜しくお願い致します」
また金監督は「KTMSとして３年目の参戦となります。2022年は２名の若手ドライバーが新たに加わりますが、しっかりと育成し、どこに行っても恥ずかしくないドライバーになるようにしていきたいです」と意気込みを語った。
「それにメカニック育成も非常に重要な一年のミッションです！ レースを通じて、多くのことを学べるようにしていきたいと思います。もちろんスポーツなので、勝つための挑戦はしていきます！ 2022年もぜひKTMSへたくさんの応援をよろしくお願い致します」
2022年は若手ふたりを引っ張る立場となった平良は、「今年はKTMS GR YARISで２年目となります。昨年達成できなかった24時間完走とシリーズチャンピオンを目標に全力で頑張っていきたいです。また新しいドライバーが加入したので、ふたりを牽引していく存在となれるよう頑張っていきます。ご声援よろしくお願いします！」とコメントしている。
また荒川は「今年から KTMS GR YARISでスーパー耐久を走らせて頂くことになりました。初めてのハコ車でのレースになりますが、早く車に慣れチームの力になれるように頑張ります。最終的にはシリーズチャンピオンを獲れるように頑張ります！ １年間よろしくお願いします！」と初めてのツーリングカーレースへ意気込みを語った。
そして奥住も「2022年の目標は初めてのハコ車でのレースですが、クラッシュやクルマを壊すなどのことを一切しないなかで速く走り、チャンピオンを獲得することです。たくさんのことをなるべく早く吸収し、チームに迷惑をかけないように頑張ります。よろしくお願いします！」と語っている。
KTMS 2022年スーパー耐久参戦体制
チーム名：KTMS KOBE TOYOPET MOTOR SPORTS
車両名：KTMS GR YARIS
チーム代表：西村公秀
監督：金敬模
エンジニア：上田昌宏（神戸トヨペット所属）
メンテナンス：KIM INTERNATIONAL
