ZAP SPEEDは2月27日、新たな若手育成カテゴリーとして新型入門フォーミュラを開発し、2月21日にシェイクダウンを兼ねたテスト走行を実施したことを発表。あわせて2022年のスーパーFJに参戦するドライバーも明らかにしている。

 若手レーシングドライバー育成などを手掛けるZAP SPEEDが開発中の新型入門フォーミュラは、入門カテゴリーで重要なことを学習できるよう、タイヤサイズはスーパーFJと同様ながら、性能はもちろん、デザイン性を重視したエアロパーツも装着予定のマシンとなり、若手ドライバーに人気で、カートからフォーミュラへのステップアップ教材になるような低価格育成用フォーミュラを目標に開発が進められている。

 そんな新型入門フォーミュラが、2月21日にツインリンクもてぎ(3月1日よりモビリティリゾートもてぎへと名称変更)にてバイクのエンジンとミッションを用いた試作車を使用して駆動系テストが行われた。

 テストでは暫定的にZAP F109のシャシーを用いてリヤセクションを刷新。900cc、120PS、6速パドルシフトを搭載し、イケヤフォーミュラオリジナルのデフを含めテストを実施した。

テスト走行を行うZAP SPEEDの新型入門フォーミュラの試作車
テスト走行を行うZAP SPEEDの新型入門フォーミュラの試作車

 ZAP SPEEDは、「スーパーFJに比べ出力は同等ながら大幅に軽減された重量によって、大幅なラップタイム更新が見込まれるが、今後行われる新型シャシー開発ではそのタイムマージンで安全装備を強化し、最終的にはスーパーFJと同等のラップタイムを目指す」としている。

 今後は、3月から各サーキットを走行しデータを収集すると同時に耐久性を確認し、その後新型シャシーの設計を開始。車輌コスト・安全性・ランニングコストに高い目標を掲げ次世代の入門フォーミュラのスタンダードを目指してくという。

 また、あわせてZAP SPEEDは2022年のスーパーFJに参戦を行うドライバーを発表した。1980年にスタートしたFJ1600をルーツにもち、40年以上の長きにわたって若きドライバーの登竜門として多くのトップドライバーを輩出してきたスーパーFJ。近年では、いまやF1ドライバーとして活躍する角田裕毅をはじめ、WEC世界耐久選手権参戦を果たす平川亮、日本のトップカテゴリーで活躍する山下健太、牧野任祐、大湯都史樹など、多くのS-FJ出身者が名を連ねている。

 そんなスーパーFJにZAP SPEEDから2022年シーズンを戦うのは、筑波・富士シリーズには18歳の稲葉摩人、19歳の田上蒼竜、23歳の白崎稜、20歳の中澤凌という4名が参戦。もてぎ・SUGOシリーズには16歳の村田悠磨、46歳の安藤弘人、そして筑波・富士シリーズにも参戦を行う田上という3名が出場することになる。

ZAP SPEEDの2022年スーパーFJドライバーたち
ZAP SPEEDの2022年スーパーFJドライバーたち
ZAP SPEEDの2022年スーパーFJドライバーたち
ZAP SPEEDの2022年スーパーFJドライバーたち
ZAP SPEEDが開発する新型入門フォーミュラ試作車のエンジン
ZAP SPEEDが開発する新型入門フォーミュラ試作車のエンジン
ZAP SPEEDが開発する新型入門フォーミュラ試作車のミッション
ZAP SPEEDが開発する新型入門フォーミュラ試作車のミッション

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