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国内レース他 ニュース [PR]

投稿日: 2022.04.12 08:00
更新日: 2022.04.12 08:02

今シーズンからニューカップカー(タイプ992)投入のポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)に要注目

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国内レース他 | 今シーズンからニューカップカー(タイプ992)投入のポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)に要注目

 日本で開催されるワンメイクレースの中でも長い歴史を誇る『ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)』は、2001年からスタートし今年22年目のシーズンを迎える。その22年目のシーズンは、ポルシェの最新レーシングカーである『911 GT3カップ(タイプ992)』が導入される。

 4.0リッター水平対向エンジンを搭載し、8400rpmで先代モデルを25ps上回る最高出力375kW(510ps)、6150rpmで470Nmの最大トルクを発生する。外観もカップカーとしては初となるワイドなターボ仕様の軽量ボディを採用して、大きく変貌している。

 全幅は先代のリヤ幅を28㎜上回る1902㎜となり、ホイール前には冷却用のエアインテークを備えている。また、スワンネックタイプとなった大型リヤウイングを備えたリヤスポイラーと、レースに適合されたフロントエプロンの組み合わせにより、空力ダウンフォースが大幅に増加。このパワフルなニューカップカーの足元を支えるミシュランのタイヤサイズは、フロント30/65R18、リヤ31/71R18に変更されている。

今シーズンのPCCJはパワーアップされた992型911 GT3カップカーが導入される
今シーズンのPCCJはパワーアップされた992型911 GT3カップカーが導入される

 このニューカップカーで戦われる2022年のPCCJは、4月16日、17日のSUPER GT開幕戦 岡山大会で幕を開ける。その開幕戦に向けて、3月15日、16日に富士スピードウェイで合同テストが行われた。

 シーズン開幕前にニューカップカーのセッティングを煮詰めていきたいプロクラスのドライバーは、積極的に周回を重ねていき、ニューカップカーの手応えをしっかりと感じ取っていた。

 また、プロアマクラス、アマクラスに参戦するジェントルマンドライバー達は、コーチ役であるプロドライバーからアドバイスを受けながら、ニューカップカーならではの走りを早くつかみ取ろうとしていた。そこで、昨年までPCCJに参戦し優勝経験もある上村優太に、タイプ992をドライブしての印象を聞いてみた。

「セッティングを煮詰められていない状態で、いきなり1分40秒台を記録することができ、煮詰めていけば30秒台を出せるなと感じました。クルマ全体の安定感が昨年までのカップカーよりも増えていて、ブレーキング時の安定感は特に凄いですね」

スワンネックタイプのリヤウイングが特徴的でマシン全体の空力ダウンフォースもアップしている
スワンネックタイプのリヤウイングが特徴的でマシン全体の空力ダウンフォースもアップしている

 そして、今回の合同テストでトップタイムを記録したのは、昨年4回目のPCCJシリーズチャンピオンを獲得し、今年もプロクラスに参戦する近藤翼だ。そのタイムは、1分39秒999と非公式ながら富士のコースレコード1分40秒717を上回った。その近藤は「パワー、操縦性やダウンフォースが昨年型よりも高く、タイヤサイズも太くなり特性も違っていて、運転していて楽しいクルマですね。富士の1コーナーでは、従来よりも奥まで突っ込むことができました。今日は最後に39秒台を記録することができましたが、5月の富士では39秒台の前半の戦いになるかもしれないですね」と語る。

 また、PCCJで2回シリーズチャンピオン獲得経験があり、今年3回目の王者戴冠を狙う小河諒は「今回の合同テストを通じて、ニューカップカーの特性をより理解することができました。下面もそうなんですが、リヤウイングの変更がダウンフォースに大きくて影響しており、リヤエンドの安定感がアップしています。また、ブレーキが良く利くので、富士の1コーナーではこれまでより50m以上ブレーキングポイントが違っていました」と、ニューカップカーでの戦いに期待を膨らませる。

 このチャンピオン経験者ふたりに挑むのが、今年のポルシェジュニアドライバーである澤龍之介だ。「リヤエンジンのクルマが初めてということもあり、まだパフォーマンスを引き出せていないので、開幕戦までにクルマをもっと理解して、しっかりと戦えるようにしたいと思います」と、経験豊富なドライバーとの戦いに備える。

 今シーズンはニューカップカーとなったことで、各ドライバー、チームともにデータ面でもイコールコンディションとなるため、カップカーが秘めるパフォーマンスをチーム全体で如何に引き出していけるかが鍵となってくるだろう。

今シーズンのポルシェジュニアドライバーの澤龍之介
今シーズンのポルシェジュニアドライバーの澤龍之介

 992型911 GT3カップカーで戦いを繰り広げる2022年のPCCJは、6大会11戦でシリーズ戦が行われ、第1戦から第10戦まではSUPER GTとの併催となり、最終戦はF1日本GPのサポートレースとなる。

 シリーズエントリーは全14台で、プロクラス3台、プロアマクラス3台、アマクラス8台となっている。プロアマクラスは、2017年にジェントルマンドライバーとして初めてシリーズチャンピオンに輝いた武井真司が3年振りの参戦となり、IKARI、浜崎大のベテランドライバーとレベルの高いバトルが予想される。一方のアマクラスは、PCCJ初参戦ドライバーとベテランドライバーがどのような戦いを繰り広げるのか注目される。

 PCCJドライビングアドバイザーの影山正美は「ニューカップカーのポテンシャルはかなり高いため、ドライバーにはより高い技術力が求められてきます。そういう意味でも、ドライバーがパフォーマンスを充分に発揮する予選タイムアタックは特に注目して欲しいですね。レースではスリップがどう効いてくるかが勝負のポイントになると思います」と語る。

 富士の合同テストで、非公式ながらコースレコードを上回るタイムを記録し、パフォーマンスの高さを示したタイプ992のニューカップカー。初の実戦となる今シーズンの開幕戦では、どのような戦いが繰り広げられるのか、4月16日、17日の岡山大会にぜひ注目してもらいたい。

■Porsche Carrera Cup Japan 2022 レースカレンダー

Rd. Date Circuit Event Name
第1-2戦 4月16〜17日 岡山国際サーキット SUPER GT第1戦
第3-4戦 5月3〜4日 富士スピードウェイ SUPER GT第2戦
第5-6戦 5月28〜29日 鈴鹿サーキット SUPER GT第3戦
第7-8戦 8月6〜7日 富士スピードウェイ SUPER GT第4戦
第9-10戦 8月27〜28日 鈴鹿サーキット SUPER GT第5戦
第11戦 10月7〜9日 鈴鹿サーキット F1世界選手権 日本GP

■Porsche Carrera Cup Japan 2022 シリーズ エントリーリスト

No. Class Driver Team
1 Pro 近藤 翼 NK Racing
5 Am CASA MINGO TEAM RIGHTWAY
7 Am IKEDA Team KRM
9 ProAm 武井真司 BINGO RACING
10 Am MOTOKI TAKAMI Rn-sports
17 Am KenRyu 911Service
23 Am 滝澤智幸 911Service
51 Am 春山次男 BINGO RACING
60 Pro 小河 諒 BINGO RACING
63 Am 長嶋重登 Team KRM
66 Am BANKCY BINGO RACING
77 ProAm 浜崎 大 Masaru HAMASAKI
91 Pro 澤 龍之介 PORSCHE JAPAN
98 ProAm IKARI Bionic Jack Racing

Pro=プロクラス、ProAm=プロアマクラス、Am=アマクラス

今シーズンのPCCJはパフォーマンスがアップしたタイプ992でさらに熱い戦いが予想される
今シーズンのPCCJはパフォーマンスがアップしたタイプ992でさらに熱い戦いが予想される


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