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国内レース他 ニュース

投稿日: 2022.04.09 16:20
更新日: 2022.04.10 15:54

スーパーフォーミュラ・ライツ第1戦は最前列2台がストップする波乱。野中誠太が嬉しい初優勝を飾る

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国内レース他 | スーパーフォーミュラ・ライツ第1戦は最前列2台がストップする波乱。野中誠太が嬉しい初優勝を飾る

 4月9日、静岡県の富士スピードウェイで全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1戦の決勝レースが行われ、1周目から波乱の展開となるなか、3番手スタートの野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)がトップチェッカー。嬉しいスーパーフォーミュラ・ライツ初優勝を飾った。2位は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)、3位は平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)となった。

 8時50分から行われた公式予選から3時間強のインターバルで迎えた第1戦の決勝。午前に続き晴天だったものの、引き続き風は強いなか12時30分に決勝レースがスタートした。最前列となった川合孝汰(Rn-sports 320)、太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)とも初めてのスタートではあったが、「路面に“食われる”かたちになってしまいました」とタイミングは良かったが加速が遅れてしまう。

 一方、好スタートを決めたのは太田。トップで1コーナーに入っていくが、2コーナーに向けて加速するときに太田の背後からクロスラインを狙った川合のフロントと太田のリヤが接触。太田はギヤボックスにダメージを負い、オイルが出てしまいまさかのストップとなってしまった。

 一方、3番手から抜群のスタートを決めたのは野中。スタート直後のTGRコーナーで川合のインを差し、トップに浮上する。さらにコカ・コーラ・コーナーまでの位置取りで、目前で太田が失速したこともあり川合も集団に飲まれるかたちとなってしまい、木村が2番手に、平良が3番手に浮上。さらにグリッド降格で7番手スタートだった小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)も川合の前に出た。

 2周目、川合の背後につけていた古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)がTGRコーナーでコースオフを喫しかけたが、ランオフエリアに逃れクラッシュを免れるシーンも。序盤の混戦が落ち着くと、野中が少しずつリードを広げ、木村、平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)と少しずつギャップが広がっていった。

 一方、ポールスタートだった川合は太田との競り合いのなかで太田のタイヤがフロントウイングに当たったか、ペースが上がらず、後方から菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が接近していく。7周目、TGRコーナーで菅波を背後につけながらブレーキングした川合だったが、大きな白煙が。1周目の太田との接触で破損していたフロントウイングが大きく壊れ、川合はピットへマシンを戻した。

 トップの野中と2番手の木村は1秒前後のギャップを保ちながら長丁場の21周を争うことになったが、野中が最後までリードを守り、2021年のFIA-F4王者が嬉しいスーパーフォーミュラ・ライツ初優勝を飾った。トップ4台は僅差のままだったが、2位は木村、3位は平良、4位は小高という結果に。5位は追い上げた菅波、6位は平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)となった。

 マスタークラスは、序盤から今田信宏(JMS RACING with B-MAX)とDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)が順位を入れ替えながらバトルを展開していったが、9周目のTGRコーナーで2台が接触。今田はスピン、DRAGONはフロントウイングを破損し、2台ともにピットイン。しっかりと21周を走りきった植田正幸(Rn-Sports 320)が開幕戦を制した。

スーパーフォーミュラ・ライツ第1戦のスタートシーン
スーパーフォーミュラ・ライツ第1戦のスタートシーン
野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)
野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)
平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)
平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)
小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)
小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)
スーパーフォーミュラ・ライツ第1戦 表彰台
スーパーフォーミュラ・ライツ第1戦 表彰台
植田正幸(Rn-Sports 320)
植田正幸(Rn-Sports 320)
DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)と今田信宏(JMS RACING with B-MAX)のバトル
DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)と今田信宏(JMS RACING with B-MAX)のバトル

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1戦富士
決勝結果

Pos. No. Driver Car Engine Laps Grid Qualify
1 35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 トムスTAZ31 21 3 1’33.382
2 1 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 21 4 1’33.401
3 38 平良響 Kuo モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 21 5 1’33.492
4 37 小高一斗 Kuo モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 21 7 1’33.259
5 50 菅波冬悟 Byoubugaura B-MAX Racing 320 スピースA41 21 8 1’33.834
6 63 平木玲次 HELM MOTORSPORTS 320 東名TB14F3 2020 21 9 1’34.053
7 36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 21 6 1’33.742
8 62 平木湧也 HELM MOTORSPORTS 320 東名TB14F3 2020 21 10 1’34.370
9 11 植田正幸(M) Rn-sports 320 スピースA41 21 13 1’36.192
12 30 DRAGON(M) TEAM DRAGON B-MAX 320 スピースA41 10 12 1’35.705
11 4 今田信宏(M) JMS RACING with B-MAX スピースA41 9 11 1’35.576
R 10 川合孝汰 Rn-sports 320 スピースA41 7 1 1’33.248
R 2 太田格之進 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 0 2 1’33.378

天候:晴れ 路面:ドライ
ファステストラップ:小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320) 1’34.717 21/21


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