レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

国内レース他 ニュース

投稿日: 2022.06.18 20:25
更新日: 2022.06.18 20:46

3回のSC、1回の赤旗と荒れた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第10戦は小高一斗が制す

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


国内レース他 | 3回のSC、1回の赤旗と荒れた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第10戦は小高一斗が制す

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4大会は6月18日(土)、宮城県のスポーツランドSUGOで第10戦の決勝レースが行われ、セーフティカーが3回、赤旗中断1回という荒れた展開のレースを小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)が制した。2位はスタートで順位を落としながら追い上げた平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)で、TOM’Sがワン・ツーとなった。3位は平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)で、チームに初表彰台をもたらした。

 午前に行われた公式予選の後、ピットビューイングやスーパーフォーミュラの予選等のスケジュールを経て、15時35分にフォーメーションラップが始まったスーパーフォーミュラ・ライツ第10戦の決勝レース。迎えたスタートでは、ポールポジションの太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)に対して、2番手スタートの小高が好スタートを切り、1コーナーでトップを奪った。

 一方、その後方では2列目3番手の野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)、4番手の平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)がどちらも発進できず、3列目5番手の古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)、6番手の菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が揃ってインに入っていった。

 しかし、続く1コーナーで古谷と菅波が接触。菅波車が古谷のタイヤに乗り上げ一瞬宙を舞ってしまう。2台ともリスタートはできたが、菅波は足回りにダメージを負いピットに戻ることに。レースはそのままセーフティカーランとなった。この2台の接触の間に、アウトから3番手に浮上したのは、7番手スタートだった木村。接触を避けようとした川合孝汰(Rn-sports 320)がわずかにイン側のランオフに出て遅れる間に9番手スタートの平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)が4番手に浮上した。

 セーフティカーは4周目に退去しリスタートを迎えるが、2番手の太田の背後から木村がオーバーテイクをしかけていく。しかし、2台はストレートで接触。木村がコンクリートウォールにヒットし、1コーナーでストップ。さらに太田は第1戦同様ギヤボックスにダメージを負い、液体漏れが発生。コース全周に渡り処理が必要になったため、レースは赤旗中断となってしまった。

 オフィシャルによる処理を経て、16時25分にレースはセーフティカーランでリスタートを迎えた。8周目にセーフティカーが退去し、小高がリード、平木玲次と川合による3番手争いが展開されるが、13周目に川合は電気系トラブルが起きまさかのストップ。この車両回収で3回目のセーフティカーランとなった。一方、リスタート後一気に順位を戻していた平良、古谷が3〜4番手につけていた。

 3回目のリスタート時、平良はタイミングをしっかり合わせると、2番手の平木玲次を抜き去り、さらにトップの小高に迫っていく。3番手となった平木玲次には今度は古谷が迫るが、22周目の1コーナーでアウトに並んだ古谷は姿勢を乱しコースアウト。平木玲次が3番手を守る。

 トップの小高、平良は終盤ファステストラップを出し合いながら競り合ったが、40分の最大時間の最後までトップを守り、今季4勝目。2位はスタートの遅れを展開のなかで取り返した平良となった。表彰台争いは、平木玲次の後方にスタートの遅れ、ドライブスルーペナルティから追い上げてきた野中が迫るも、最後は平木玲次がポジションを死守。チーム初の表彰台となった。

 4位は野中、5位はコースに復帰した古谷という結果に。6位にはマスタークラス優勝となる今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が入った。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
第10戦スポーツランドSUGO 決勝結果

Pos. No. Driver Car Engine Laps Grid Qualify
1 37 小高一斗 Kuo モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 25 2 1’13.501
2 38 平良響 Kuo モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 25 4 1’13.789
3 63 平木玲次 HELM MOTORSPORTS 320 東名TB14F3 2020 25 9 1’14.798
4 35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 トムスTAZ31 25 3 1’13.700
5 36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 25 5 1’13.801
6 4 今田信宏(M) JMS RACING with B-MAX スピースA41 25 10 1’15.459
7 30 DRAGON(M) TEAM DRAGON B-MAX 320 スピースA41 25 11 1’15.678
8 62 平木湧也 HELM MOTORSPORTS 320 東名TB14F3 2020 25 12 1’15.683
R 10 川合孝汰 Rn-sports 320 スピースA41 12 8 1’14.478
R 2 太田格之進 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 5 1 1’13.399
R 1 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 3 7 1’14.136
R 50 菅波冬悟 Byoubugaura B-MAX Racing 320 スピースA41 1 6 1’13.846

天候:晴れ 路面:ドライ
ファステストラップ:小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320) 1’14.832  25/25
ペナルティ:
※No.50の車両は、2022全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第15条1.1)(危険なドライブ行為(他車への接触)により、ペナルティストップ30秒を課したがリタイヤにより未消化。
※No.35の車両は、2022全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第31条10.(反則スタート)により、ドライブスルーペナルティを課した。
※No.1の車両は、2022全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第31条10.(反則スタート)により、ドライブスルーペナルティを課したがリタイヤにより未消化。
※No.1の車両は、2022全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第15条1.1)危険なドライブ行為(他車への追突)により、ペナルティストップ30秒を課したが、リタイヤにより未消化。 ペナルティポイント1点を課す。
※No.50の車両は、国際モータースポーツ競技規則 付則H項 2.10.11(SC活動中の危険走行(オーバーラン))により、ペナルティストップ5秒を課したがリタイヤより未消化。
※No.36の車両は、2022全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第19条2.(危険な走路復帰)により、訓戒のペナルティを課す。
※No.63の車両は、2022全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第19条3.(2回以上の進路変更)により、訓戒のペナルティを課す。
※No.4,No.10,No.36,No.37の車両は、2022全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第34条1.5(レース中断中の作業違反(許可されない作業))により、訓戒のペナルティを課す。

スーパーフォーミュラ・ライツ第10戦 スタート
スーパーフォーミュラ・ライツ第10戦 スタート
スタート直後に接触した菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)と古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)
スタート直後に接触した菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)と古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)
ストレートでクラッシュを喫した木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)のマシン
ストレートでクラッシュを喫した木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)のマシン
赤旗中断の間のコース処理の様子
赤旗中断の間のコース処理の様子
セーフティカーランの様子
セーフティカーランの様子
小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)
小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)
平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)と川合孝汰(Rn-sports 320)の争い
平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)と川合孝汰(Rn-sports 320)の争い
小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)
小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)
平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)と古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)の争い
平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)と古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)の争い
リスタート後追い上げをみせるTOM'Sの3台
リスタート後追い上げをみせるTOM’Sの3台
スーパーフォーミュラ・ライツ第10戦SUGO 表彰台
スーパーフォーミュラ・ライツ第10戦SUGO 表彰台
6位となった今田信宏(JMS RACING with B-MAX)
6位となった今田信宏(JMS RACING with B-MAX)
ワン・ツーを飾った小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)と平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)
ワン・ツーを飾った小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)と平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)


関連のニュース