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国内レース他 ニュース

投稿日: 2022.07.10 13:40
更新日: 2022.07.10 13:49

スーパー耐久第3戦SUGOのGr-2決勝は接戦を制したエアバスターRC350が今季初優勝

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国内レース他 | スーパー耐久第3戦SUGOのGr-2決勝は接戦を制したエアバスターRC350が今季初優勝

 宮城県のスポーツランドSUGOで開催されているENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第3戦『SUGOスーパー耐久3時間レース』は7月10日、8時40分から3時間のGr-2決勝レースが行われ、ST-3クラスはエアバスターWINMAX RC350 55ガレージ TWS(冨林勇佑/伊藤鷹志/石井宏尚)が優勝。ST-4はTOM’S SPIRIT GR86(河野駿佑/松井孝允/山下健太)が制し、ST-5はOHLINS Roadster NATS(山野哲也/金井亮忠/野島俊哉)がトップチェッカー、ST-Qクラスの3台も完走を果たした。

 雨が降ったり止んだりという変わりやすい天候のなか行われた前日の予選とは打って変わり、朝から快晴に恵まれたスポーツランドSUGO。気温も上昇し手元の計測で気温26度、湿度78%という蒸し暑さのなか、ST-3/ST-4/ST-5、ST-Qの3台が参加するレースは8時40分にフォーメーションラップがスタートした。

 ST-3クラスはポールポジションの311号車Team Fukushima Z34を駆る平峰一貴を先頭に1コーナーをクリア。2周目の1コーナー飛び込みで52号車埼玉トヨペット GB クラウン RSの吉田広樹が311号車に仕掛けるも抜くには至らず。

 その2周目に1コーナーでST-5の67号車YAMATO FITのフロントから白煙が上がり3コーナー脇にストップ、早くもフルコースイエロー(FCY)が導入され、オイル処理が必要なことから3周目にセーフティカー(SC)に切り替えられる。

ST-3クラスのレーススタート
ST-3クラスのレーススタート

 レースは8周目から再開され、このリスタートで63号車muta Racing LEXUS RC 350 TWSを駆る阪口良平が15号車岡部自動車フェアレディZ34をオーバーテイクしてポジションを上げると、63号車は次の周に25号車raffinee日産メカニックチャレンジZもかわして3番手に浮上してくる。

 勢いに乗る63号車阪口はそのまま前をいく52号車に迫るとテール・トゥ・ノーズでプレッシャーをかけていく。このバトルの間にトップの311号車は後続との差を10秒以上に広げ逃げにかかる。

 ST-3でまず最初に動いたのは4番手につけていた25号車となり、30周目に富田竜一郎から名取鉄平へとドライバーを交代。その次の周にはトップの311号車もピットイン、素早い作業で平峰から塩津佑介へとチェンジする。

 44周目には63号車と15号車もピットへ向かい、阪口から堀田誠、冨田自然から長島正明にそれぞれドライバーを交代。そしてトップ走行の52号車も50周目にピット作業を行い、吉田から川合孝汰に第2スティントを託す。これで311号車が再びトップに返り咲き、52号車は先にピット作業を行った25号車の後ろでレースに復帰。

 66周目には首位の311号車が2度目のピットへ向かい、塩津からチームのエースである松田次生へドライバーを交代。このピットインでポジションを落とした311号車だったが、スーパーGT GT500ドライバーでもある松田は前車との差をあっという間に縮め、他車とピットタイミングをずらしたことが功を奏し2番手に浮上してきた39号車エアバスターWINMAX RC350 55ガレージ TWSを駆る冨林勇佑に迫る。

Team Fukushima Z34(塩津佑介/松田次生/三浦愛/平峰一貴)
Team Fukushima Z34(塩津佑介/松田次生/三浦愛/平峰一貴)

 松田と富林はしばらくテール・トゥ・ノーズのバトルを繰り広げ、88周目の馬の背コーナーで松田が富林のインに入るも、2台はわずかに接触してしまいポジションは変わらず。この接触で両車の差が少し広がるも、一度クールダウンを挟んだ松田が再び富林の背後に接近してくる。

 そしてレース残り10分となる101周目、トップを走行する52号車川合が最後のピットへ向かい、燃料給油とドライバー交代のみのスプラッシュを行い服部尚貴がコースに復帰していくも、わずかの差でトップは守りきれず。これで優勝争いは39号車富林と311号車松田の一騎打ちとなる。

 その後も39号車と311号車はテール・トゥ・ノーズのバトルを続けていたが、ストレートスピードに勝るエアバスターWINMAX RC350 55ガレージ TWSが首位の座を譲らずにトップチェッカー。2位にTeam Fukushima Z34が続く結果となった。3位には最終盤に埼玉トヨペット GB クラウン RSをかわしたraffinee日産メカニックチャレンジZとなっている。

ST-3クラスの表彰式
ST-3クラスの表彰式

 トヨタ86/GR86、ホンダ・インテグラで争われるST-4クラスは86号車TOM’S SPIRIT GR86(河野駿佑/松井孝允/山下健太)が好スタート。今戦からニューマシンにスイッチした884号車シェイドレーシングGR86(石川京侍/国本雄資/山田真之亮)が2番手に続いていく。86号車はその後も盤石の走りをみせ、2度のピット作業終了後も順調にトップをキープして前戦の富士24時間に続いて2連勝を飾っている。シェイドレーシングGR86が1周差の2位、18号車Weds Sport GR86(浅野武夫/藤原大暉/石森聖生)が2周差の3位となっている。

 今戦最多となる15台が参戦するST-5クラスは、金井亮忠がスタートドライバーを務める72号車OHLINS Roadster NATS(山野哲也/金井亮忠/野島俊哉)が先頭でレースがスタート。104号車HM-Rヒロマツデミオ2(吉田綜一郎/佐々木孝太/妹尾智充)の降格ペナルティによりグリッドポジションを上げた65号車odula TONE HERO’Sロードスター(外園秋一郎/和光博紀/伊藤裕仁/太田達也)が続く。

その後もトップ争いは白熱のバトルを繰り広げ、16周目の1コーナー飛び込みで65号車が72号車を捉えクラストップに浮上する。しかし、クラストップ立った65号車に1度目のピットレーン進入の際にホワイトラインをカットしたとして57周目にドライブスルーペナルティが課せられてしまう。これでトップに返り咲いた72号車が後続を引き離してトップチェッカー、第1戦に続いて今季2勝目を飾っている。

 3台がレースに参加したST-Qクラスは、61号車Team SDA Engineering BRZ CNF Concept(井口卓人/山内英輝/廣田光一)が総合6番手、32号車ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept(佐々木雅弘/MORIZO/小倉康宏)が総合13番手、55号車MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio concept(寺川和紘/井尻薫/関豊/前田育男)が総合20番手からそれぞれスタートを切った。

 61号車はレーススタートからフィニッシュまで快走をみせ、一時は総合2番手につける走りを披露して総合7位完走。32号車はおなじみの水素補給を行いながらノートラブルで走り、ピットストップ計5回の総合27位、55号車は序盤にピットインを行うシーンもあったが、総合15位でそれぞれレースを終えている。

レース序盤に2番手を争う埼玉トヨペット GB クラウン RS/raffinee日産メカニックチャレンジZ/エアバスターWINMAX RC350 55ガレージ TWS
レース序盤に2番手を争う埼玉トヨペット GB クラウン RS/raffinee日産メカニックチャレンジZ/エアバスターWINMAX RC350 55ガレージ TWS
OM’S SPIRIT GR86(河野駿佑/松井孝允/山下健太)
OM’S SPIRIT GR86(河野駿佑/松井孝允/山下健太)
ST-5クラスのレーススタート
ST-5クラスのレーススタート
チェッカーをうけるST-5クラスのマシンたち
チェッカーをうけるST-5クラスのマシンたち
Team SDA Engineering BRZ CNF Concept(井口卓人/山内英輝/廣田光一)
Team SDA Engineering BRZ CNF Concept(井口卓人/山内英輝/廣田光一)
ST-4クラスの表彰式
ST-4クラスの表彰式
ST-5クラスの表彰式
ST-5クラスの表彰式
ST-Qクラスの表彰式
ST-Qクラスの表彰式


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