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国内レース他 ニュース

投稿日: 2022.09.02 22:42
更新日: 2022.09.03 00:02

もてぎにトヨタWECチームのドライバーが集結。S耐参戦のORC ROOKIE Racingとガチバトル

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国内レース他 | もてぎにトヨタWECチームのドライバーが集結。S耐参戦のORC ROOKIE Racingとガチバトル

 9月3~4日に栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されるENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankookの第5戦『もてぎスーパー耐久 5Hours Race』。レースウイークを前にした9月2日には、翌日の予選を控え専有走行が行われたが、その走行後、トヨタ自動車のオウンドメディア『トヨタイムズ』の企画として、スーパー耐久に参戦するORC ROOKIE RacingとWEC世界耐久選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racing WECチームの特別対決が行われた。

 スーパー耐久を舞台に、モータースポーツの現場でクルマをアジャイルに鍛え課題を解決し、『モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり』を進めているORC ROOKIE Racingと、昨シーズンのWECでル・マン24時間レースを含む全6戦で勝利を挙げ、ドライバー、チームの両選手権タイトルを獲得。2022年もタイトル防衛を目指しWECを戦うTOYOTA GAZOO Racingによる「前代未聞(小林可夢偉)」のバトルがモビリティリゾートもてぎで実現した。

 両チームの“ガチバトル”には、スーパー耐久のORC ROOKIE Racingから石浦宏明と佐々木雅弘が登場。そして、いよいよ9月9~11日に富士6時間レースを控えるWECチームからは、なんと7号車をドライブするマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ-マリア・ロペス、8号車のステアリングを握るセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の6名全ドライバーがもてぎに集結した。

スーパー耐久が開催されているモビリティリゾートもてぎに登場したブレンドン・ハートレー/セバスチャン・ブエミ/平川亮/ホセ-マリア・ロペス/マイク・コンウェイ
スーパー耐久が開催されているモビリティリゾートもてぎに登場したブレンドン・ハートレー/セバスチャン・ブエミ/平川亮/ホセ-マリア・ロペス/マイク・コンウェイ
普段はトヨタWECチーム代表を務める小林可夢偉
普段はトヨタWECチーム代表を務める小林可夢偉

 トヨタ直々のメディアであるトヨタイムズ公式YouTubeチャンネルでも生中継された今回のバトルは、まず“水素カローラ”としておなじみのORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptをコンウェイとブエミが操りタイムアタックバトルを行った。

 慣れないクルマとコースということもありふたりは苦戦するかと思われたが、いざコースに出ると世界で戦うトップドライバーの適応力で快走を見せ、コンウェイが2分20秒158、ブエミが2分23秒300を記録してコンウェイの勝利となった。ちなみに、この直前の専有走行ではモリゾウが2分17秒365を記録しているのも注目だろう。「音もドライバビリティも驚いた。すごく良かったよ」とコンウェイが語れば、ブエミも「レーシングドライバーとしては“音”は重要だからね。開発は始まったばかりだと聞いているけど、素晴らしかった。ドライブできて嬉しいよ」と初体験の水素エンジンについて語った。

セバスチャン・ブエミの手によりコースインしていくORC ROOKIE GR Corolla H2 concept
セバスチャン・ブエミの手によりコースインしていくORC ROOKIE GR Corolla H2 concept
ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptを駆るマイク・コンウェイ
ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptを駆るマイク・コンウェイ

■GRMNヤリスでのチーム対抗戦はORC ROOKIE Racingが圧勝

 続いてのバトルは7号車、8号車、132号車というゼッケンが付けられたトヨタGRMNヤリスを使用してのチーム対抗タイムアタック。まず1回目としてWECチームから7号車ロペスと8号車ハートレー、132号車はスーパー耐久から佐々木が登場。そして続く2回目の走行では7号車可夢偉、8号車平川、132号車石浦がGRMNヤリスのステアリングを握り、勝敗は1回目と2回目の走行の合算で争われた。

 まず1回目の走行では7号車ロペスが2分15秒109、8号車ハートレーが2分17秒203をマークするも、132号車を駆る佐々木が2分11秒608というタイムを記録してふたりを上回る。

 続く2回目のランでは132号車から降りた佐々木が自らタイヤの内圧を調整する場面もありながら、3台ともドライバーを交代してコースに出ていく。タイムアタックでは内圧調整の効果があったか132号車石浦が、雨が落ち始めたコースを攻め2分12秒898というタイムを記録し、2分14秒175をマークした7号車可夢偉、2分14秒927を記録した8号車平川を上回る。

7号車ゼッケンのGRMNヤリスでもてぎを攻める小林可夢偉
7号車ゼッケンのGRMNヤリスでもてぎを攻める小林可夢偉

 この2回の走行の結果、“ガチンコチーム対決”を制したのは合算で4分24秒506を記録したORC ROOKIE Racingの132号車佐々木&石浦組となった。2位は4分29秒284で7号車ロペス&小林組、3位は4分32秒130というタイムとなった8号車ハートレー&平川組が続いた。

 富士6時間に向けての“前哨戦”終えた平川は「かなり悔しいです。もっと走りたかったというのが本音で、1周だけだとなかなかまとめきることができなかったです。いつものレースくらいすごく悔しいです」と苦笑い。WECドライバーたちは今回ぶっつけ本番、着いてから企画を聞いたということで、もっと走りたい様子をうかがわせていた。

 そしてWECではチーム代表も務める小林は「タイムアタックはいままであまりしたことなかったのですが、今回こうしてORC ROOKIE Racingのふたり、そして外国人ドライバーたちと一緒に走ることができました。もちろん『タイムアタックで負けないぞ!』という気持ちもそうなのですが、それ以上にクルマを通じて一緒にたのしむ“ファン・トゥ・ドライブ”を今日は改めて体感させていただきました」と交流戦を楽しんでいた様子だった。

ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptに乗り込むマイク・コンウェイ
ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptに乗り込むマイク・コンウェイ
ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptに興味津々なWECドライバーたち
ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptに興味津々なWECドライバーたち
モビリティリゾートもてぎに用意された3台のトヨタGRMNヤリス
モビリティリゾートもてぎに用意された3台のトヨタGRMNヤリス
ホセ-マリア・ロペスが駆るトヨタGRMNヤリス
ホセ-マリア・ロペスが駆るトヨタGRMNヤリス
走行を終えたロペスから感想を聞く小林可夢偉
走行を終えたロペスから感想を聞く小林可夢偉
MORIZOこと豊田章男社長/石浦宏明/佐々木雅弘/小林可夢偉/片岡龍也監督
MORIZOこと豊田章男社長/石浦宏明/佐々木雅弘/小林可夢偉/片岡龍也監督
IPadで状況を確認しながら走行を見つめる平川亮
IPadで状況を確認しながら走行を見つめる平川亮
アタックを見つめるマイク・コンウェイ/ホセ-マリア・ロペス/小林可夢偉/MORIZO
アタックを見つめるマイク・コンウェイ/ホセ-マリア・ロペス/小林可夢偉/MORIZO
スーパー耐久が開催されているモビリティリゾートもてぎに登場したブレンドン・ハートレー/平川亮/セバスチャン・ブエミ/ホセ-マリア・ロペス/マイク・コンウェイ
スーパー耐久が開催されているモビリティリゾートもてぎに登場したブレンドン・ハートレー/平川亮/セバスチャン・ブエミ/ホセ-マリア・ロペス/マイク・コンウェイ
もてぎにはTOYOTA GAZOO Racingヨーロッパ副会長を務める中嶋一貴も来場
もてぎにはTOYOTA GAZOO Racingヨーロッパ副会長を務める中嶋一貴も来場


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