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F1 ニュース

投稿日: 2017.03.18 09:28
更新日: 2017.03.18 09:34

【特集:いま、F1に求められる大改革(1)】リバースグリッド方式を導入すべき理由

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F1 | 【特集:いま、F1に求められる大改革(1)】リバースグリッド方式を導入すべき理由

 F1では、この10年超で多くの変更があったが、レースそのもののフォーマットは手付かずのままだ。F1が近代の波に飲み込まれて沈むことなく、進み続けたいと願うのならば、この姿勢を変える必要がある。英AUTOSPORTの特集担当者スコット・ミッチェルは、F1はリバースグリッドなどの大胆な変更を取り入れるべきであると考えている。

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 スピードを競う競技において、レースそのものの進化が遅々として進まないというのは、なんとも皮肉だ。上層部の数人が自分たちのやり方に固執してきたために、モータースポーツは危機に瀕している。F1では、フォーマットへの固執が最も良い例だ。新たなテクノロジー、開催地、ポイントシステム、予選方式が採用されてチャンピオンシップは進化を遂げていったが、頑として変わらないものがふたつある。予選が存在することと、2時間に渡って行われるレースだ。

 67年間でF1がどれだけ変わったかを考えると、「ずっとこうだったから、こうしている」という主張は少々弱い。F1は常に競技とビジネスの複合体であったが、最近では以前にも増して後者に重きが置かれている。1950年のチャンピオンシップ初年度以来、プロフェッショナリズムの部分が拡大し続け、技術的進歩も相まって、エンターテインメント面での価値は減少していると言える。

 マシンが均質化されたことにより、イノベーションは絶えたかのように見えることもあるが、技術的には今のF1マシンは最新鋭のグランプリカーだ。だが残念ながら、空力分野での進化は、面白いレースを生み出していない。

 トップチームが大金を投じて、前のマシンにぴったりついて走り、もっと自由にレースができるようなマシン、つまり現状のシステムに合わないマシンを作るだろうか? メルセデス、フェラーリ、レッドブルは自分たちのマシンが速く、前列でスタートでき、さらに言えばレースをする必要もないことを分かっている。彼らとしては、空力モンスターのようなマシンを追求し続けるだけだ。


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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