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F1 ニュース

投稿日: 2017.03.23 10:44
更新日: 2017.03.23 16:26

小松礼雄コラム第2回:テストで見えたハースのポジション、マグヌッセンの嬉しい驚き

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F1 | 小松礼雄コラム第2回:テストで見えたハースのポジション、マグヌッセンの嬉しい驚き

 ハースF1チームのチーフエンジニアとして今年で2年目を迎える小松礼雄氏。レギュレーションが大きく変わった今年の新F1で、創設2年目の新興チームであるハースはどのようにF1を戦うのか。現場の現役エンジニアが語る、リアルF1と舞台裏──F1速報サイトでしか読めない、完全オリジナルコラムの今季2回目をお届けします。

テストで見えた今年のF1勢力図とハースのポジション
グロージャンとマグヌッセンの新規定へのドライビング対応

 いよいよ2017年のF1シーズンも開幕ですが、今回はまずは開幕前のテストを終えた感想からお伝えしたいと思います。テストの感触は去年に比べたら全然良かったです。去年はフロントウイングが落ちたり(苦笑)、チームとして様々な基本的な問題があり、なんとかクルマを走らせているという状態でした。

 時間的にもあまり眠れない期間が1カ月以上あり、みんな消耗しきっていました。それに比べると今年はイタリアで行う新車の組み立てから効率や仕事環境を改善することができました。そしてテスト自体でも、周回数は去年の1.5倍に伸ばせましたし、テスト項目をかなりこなすことができました。

 特に1回目のテストからセットアップ関連のプログラムをやることができたので、ずいぶん前に進んだなと思います。とにかく去年の1回目のテストは走らせるだけでしたけど、今年は毎日9時にはきちんとクルマの準備はできていましたし、ナイトシフトのジョブリストとかも全然良かったので、進歩はよく実感できました。

 ただ、いろいろと報道されているように、ブレーキなどいくつか課題も残りました。やっぱりロマン(グロージャン)の方がドライビングスタイリング的にブレーキの感触にかなりこだわるというか、センシティブなので、そこで彼の要求するフィードバックをブレーキから得られないと、タイムへの影響が大きいですね。


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