フェルナンド・アロンソとマクラーレン・ホンダとの現契約は2017年末で切れるが、チームはさらに長期契約を結ぶことを望んでいる。一方、メルセデスは、ニコ・ロズベルグの後任としてアロンソと交渉したものの、契約問題が障害になったと明かした。
今季マクラーレン・ホンダのパフォーマンスが期待したように向上せず、アロンソは苛立ちを募らせているといわれている。親しい友人であるマーク・ウエーバーは、アロンソは今季途中にチームを離れるかもしれないと発言した。
「彼(アロンソ)は苛立っている。7位や6位で完走したいわけがない。単なる入賞に興味はないんだ」とウエーバー。
「彼は表彰台を狙って戦いたいんだ。つまり、今、フェルナンドは気持ちの面で、自分が望んでいる状況からかけ離れたところにいるというわけだ」
ロズベルグが昨年末での引退を決めた後、メルセデスは後任に関してさまざまな選択肢を探り、そのなかにはアロンソも含まれていたと、メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは明かしている。ウォルフは、アロンソを非常に高く評価しているが、マクラーレンと契約を結んでいたため、交渉を進めることはできなかったと語った。
「チーム全体のことを考えなければならない。チーム内のダイナミクスは重要だ」とウォルフがスペインの放送局Movistarに対して語ったとF1 Todayが報じた。
「しかし私はフェルナンドは偉大なドライバーであり、F1にとって非常に重要な存在だと考えている。確かに彼とは話をした。だが彼はマクラーレンと契約を結んでいる。我々はそれを尊重し、従って交渉は進展しなかった。そういう状況だった。契約は尊重しなければならないからね」
「彼は困難な状況にある。マクラーレンは素晴らしいチームであり、ホンダは素晴らしいエンジンマニュファクチャラーであるにもかかわらず、どういうわけかまだうまくいっていない。フェルナンドにとって優勝争いができないのは辛いことだと思う」
メルセデスは今年、バルテリ・ボッタスを起用したが、1年契約であるといわれている。