メルセデスF1チームは、今シーズン強力なスタートを切ったフェラーリにバーレーンGPで敗北したことを受け、チームオーダーに関する考え方を見直す可能性があると認めた。
フェラーリのセバスチャン・ベッテルは最終スティントでルイス・ハミルトンに追われたものの、今季3戦目となるバーレーンGPで2度目の優勝をものにしている。
メルセデスは、もっと早い段階でレースに介入し、ハミルトンにチームメイトのバルテリ・ボッタスを抜かせていたら、ベッテルにより脅威を与えられたかもしれないと考えている。しかしチームはドライバーを不公平に扱うことに対して、慎重な姿勢をとっていたという。
現チャンピオンチームであるメルセデスは、圧倒的優位にあった過去3シーズンにわたって、ハミルトンとニコ・ロズベルグの両者に対して公平性を保つことを厳格なポリシーとしてきた。
しかしベッテルがドライバーズ選手権トップに返り咲いたことを受け、今後はやむを得ずポリシーに反する対応を迫られるかもしれないと、メルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフが述べている。メルセデスの交戦規則を変更する可能性について聞かれたウォルフは、次のように答えている。
「まったく好ましくないことだ。過去数年間、そのようなことはしてこなかった。だが、いまでは状況が変わっており、状況と我々の立ち位置について正確に分析する必要がある」
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