レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2017.04.19 12:24
更新日: 2017.04.19 12:25

【F1バーレーンGP無線レビュー】アロンソの悲痛な叫び「なんでも好きなようにやってくれ!」

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | 【F1バーレーンGP無線レビュー】アロンソの悲痛な叫び「なんでも好きなようにやってくれ!」

 2017年F1第3戦バーレーンGP、フリー走行から度重なるトラブルで苦戦を強いられたマクラーレン・ホンダ。決勝はパワーユニットのトラブルによってストフェル・バンドーンは出走できずリタイアを喫し、ポイント圏内で戦っていたフェルナンド・アロンソは、パワーユニットの非力さにフラストレーションを募らせていた。 

——————————–

アロンソ(以下、ALO)「ストレートの立ち上がりが遅い。こんなにレスパワーでレースしたことは今までに一度もないよ!」

 24周目、バーレーンGPでアロンソの怒りは爆発寸前だった。
 もちろんマシンに搭載されているICEは開幕戦から使っているのと同じスペックで、土曜の夜に交換したばかりの新品だった。全開率で言えばメルボルンの方が5%以上は高く、ストレートの長さは上海の方が長い。

 しかし、ストレートが4本もあるバーレーンでは、決勝での非力さの影響は大きかった。

ALO「XXX! ストレートの立ち上がりで300mも後ろにいたのに(ターン1のブレーキングで)横に並ばれた!」

 38周目、アロンソがそう無線で叫んだのが放送されたが、状況から見てこれは数周前のロマン・グロージャンとのバトルのことだろう。相手は新品のソフト、一方のアロンソは20周以上走ったソフトタイヤという差もあった。

「今日の僕らがストレートで抱えていた不利は驚くべきものだった。ストレートの立ち上がりでミラーを見て、後ろのクルマが300mとか400m後方にいたから彼の存在は気にすることなくステアリングのボタン操作変更をしていたら、気付いたらブレーキング時には彼がすぐ隣にいたんだ。あれにはビックリしたよ。ストレート1本で300mもギャップを縮められてしまうんだよ? フラストレーションを感じるよ」

 予選Q1でアロンソはこんなやりとりもしていた。相次ぐMGU-Hトラブルに、エンジン出力に敏感になっていたことが分かる。

ALO「少しパワーが下がっていたように感じたんだけど、単に風向きのせい?」

 辛うじて予選Q1突破は果たしたが、今季初出場のザウバーのパスカル・ウェーレインにすら敵わず、マクラーレン・ホンダのパフォーマンス不足はいよいよ現実的な数字となって突き付けられつつあった。

MCL「Q1通過だ。1回目のアタックよりあらゆる場所で速かったけど、ターン4だけは違った。そこは分かっている?」
ALO「ターン4は少しコンサバティブだったかもしれないけど、ラップ自体は悪くなかったと思う」

 Q2ではMGU-Hのトラブルで走ることができず、15番グリッドからの決勝。担当レースエンジニアのマーク・テンプルはタイヤ戦略に活路を見出そうとタイヤ状況を逐次尋ねていた。


関連のニュース