メルセデスF1、2025年のドライバー選択に“パフォーマンス復調”は関係なし。依然として最有力候補はアントネッリか

　メルセデスF1は、最近の大きな進歩が2025年のドライバーラインアップの選択に影響を与えることはなく、アンドレア・キミ・アントネッリがルイス・ハミルトンの空席を埋める最有力候補であることに変わりはないと述べている。

　メルセデスはこの4戦で3勝を挙げ、調子を取り戻してグリッドの最前線に復帰したが、ジョージ・ラッセルを支援するためにチームがより経験豊富なドライバーを選ぶのではないかという疑問が浮上している。カルロス・サインツは一時、垂涎の的であるこのシートの有力候補と目されていたが、フェラーリを退団するサインツは最近ウイリアムズと契約したので、メルセデスのリストから外れた。

　したがってすべての兆候は、アントネッリがメルセデスの最有力候補であることを引き続き示している。特に、トラックサイドエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、チームの成績向上がドライバー決定に影響を及ぼしているという話を否定している。

「正直に言うと、どこでレースをするかということはそれほど影響しない」とショブリンは『F1.com』に語った。

「我々はふたりの最高のドライバーを求めており、最高のマシンを作る必要がある。チームはそのことに集中するつもりだ」

「そのための材料を正しくそろえれば、うまくいくだろうと思う。しかし、序列における我々の位置が、経験豊富なドライバーを探しているのか、それとも若いドライバーを探しているのかということに影響を及ぼすことがないのは確かだ」

　アントネッリはモータースポーツ界で急速に頭角を現し、その素晴らしい才能で多くの人々を感心させた。最近のFIA F2での彼のパフォーマンスと、メルセデスでのテスト走行が相まって、彼の潜在能力は大きな話題となっている。

　17歳のアントネッリは、どのような資質を発揮してメルセデスにこれほどの感銘を与えたのだろうか？

「彼のスピードが一番のことだ。彼は各シリーズを非常に早く終えてきた。彼がゴーカートをドライブしていたのはそれほど昔のことではないが、現在はF2に参戦しているし、我々と一緒にF1マシンのテストを行っている」とショブリンはコメントした。

「彼は若いのに非常に素晴らしい経歴を持っており、間違いなく明るい未来が待ち受けている。彼は誰もが探し求めている天性の才能の持ち主に見える」