ザウバーF1のパスカル・ウェーレインは復帰初戦となるバーレーンGPを11位で終え、自身の体力回復に驚きと手ごたえを感じたという。
22歳のウェーレインは1月に参加したレース・オブ・チャンピオンズでクラッシュを喫し、椎骨を3カ所も損傷する大怪我を負った。その後も十分なトレーニングができず、体力の回復が遅れたために、今シーズンのグランプリは開幕2戦を欠場した。
ウェーレインは4月上旬に行われた第2戦の中国GPを欠場し、その間にさらなるトレーニングを積んだことが、体力を大幅に回復させるうえで非常に有効だったとしている。グランプリの長い走行距離にどう臨んだのかとの問いに、ウェーレインはこう答えた。
「調子の良さには自分でも驚いた。でもそれは予想できていたんだ。体力は落ちてはいたけれど、このところ急速に戻っていたからね」
「この2週間のトレーニングが、僕にどれだけ大きな違いをもたらしたかは、見ればわかるだろう。すべてにおいて、とても満足しているよ。パフォーマンスという点で素晴らしいレースができ、こんなかたちで復帰が果たせて本当に幸せだ。まるで欠場なんてしていなかったみたいだ」
レース中は何の問題もなく、終盤では追いすがるトロロッソのダニール・クビアトを振り切る走りすら見せたウェーレインだが、完走後には若干の痛みを覚えたという。レース後、ウェーレインは以下のようにコメントした。
「体力面では良い感触を得られていた。もちろん長距離を走った後だから、いまは背中が少し痛い。それにとても疲れたよ。でも、これだけのレースをした後なら誰でも疲れるだろう」
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