鈴鹿2&4が開催中の日曜日、FIAマスターズ・ヒストリック・フォーミュラ1チャンピオンシップのエキシビジョンが11月に行われることがモビリティランドより発表された。
1966年から1985年までにF1に参戦していたノンターボのマシンを中心に競われるFIAマスターズ・ヒストリックF1。11月に鈴鹿で開催されるSound of ENGINE 2017で、デモンストレーションを行うことが明らかになり、Masters Historic Racing Ltd,のロン・メドウ代表が来日し、鈴鹿サーキット総支配人の塩津宏幸氏と共同会見に出席した。
FIAマスターズ・ヒストリックF1は3リッターV8の新しいDFVエンジンを搭載し、最大回転数は10,000rpmに制限。シャシーは当時の車両が使用され、グランドエフェクトの有無や年式の違いなどで4つのクラスに分別されて行われるチャンピオンシップ。今年は4月にスペイン・バルセロナで開幕し、10月の最終戦ポルトガル・エストリルまで8戦が行われる。
共同会見に参加したメドウ代表は「僕たちのような往年のファンが当時の憧れのクルマに乗ってレースをしたいと思ったのが最初のきかっけ。今のF1はマシンに近づきづらくなっているが、マシンの近くで触れることもできて、サウンドも楽しめるようなイベントを目指している」と、そのコンセプトを話した。
11月の鈴鹿にどんなマシンが来るかはこれからとのことで「シリーズ中にクラッシュしたりエンジンブローしたりするので(苦笑)今は明言はできないけど、マクラーレンやウイリアムズ、フェラーリなどのマシンを鈴鹿に持ってきたいと思っています。7月頃にはみなさまにお伝えできるようにしたい」とメドウ氏。
マスターズ・ヒストリックF1では昨年、アメリカGP、メキシコGPのサポートレースとして行われ、久保田克昭氏が3勝を挙げて表彰台で君が代が流れるなど、F1ファンの間でも世界的に浸透し始めているレース。
当時のサウンドやマシンに直に出会える貴重なレースとなるが、マスターズ・ヒストリックF1のオーナーたちも憧れの鈴鹿を走ることを楽しみにしてるという。11月のSound of ENGINE 2017にまたひとつ、楽しみが増えることになった。