首位の座をフェラーリに奪われたメルセデス。起死回生なるか、ロシアGP“ソチ反抗戦”に注目だ。
第3戦バーレーンGP後の4月18、19日に行われた今季最初のシーズンインテストに、彼らはレギュラー勢をそろって起用。他チームのように新人(2戦以下)を走らせず、反撃への準備作戦に出た。
初日ルイス・ハミルトン97周+2日目バルテリ・ボッタス143周=240周の走り込みを遂行、主目的はロングランペースの見直しとタイヤのマッチング。さらにエアロパーツの実走テストとしてボッタスはTウイングを装備せず、問題視されているこのパーツがない状態で空力セットアップをトライ。
パワーユニット開発も実施、これからのアップデートに備えるプログラムを2日目に行った。猛暑の日中、ボッタスが実に2.5レース分もの距離をひとりでカバー、彼自身さらにW08の理解度を深めたことだろう(タフなフィジカル能力を感じた)。
フェラーリに2敗した原因を徹底分析したメルセデス。ここにはアルバートパークと同じ柔らかい側のウルトラソフト、スーパーソフト、ソフトがまた供給される。それだけにフェラーリに対してレースペースが見劣りし、性能劣化が著しい傾向を解決しておかねばならない。高温条件でのリヤタイヤのオーバーヒート現象などに、サス・ジオメトリーを含む対策がなされた。