2017年F1ロシアGP決勝で、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソはスタートできず、ストフェル・バンドーンは14位だった。
チームによると、フォーメイションラップでアロンソのパワーユニットにERSのソフトウェアの問題が発生したという。そのラップを走行中にシステムのリスタートを試みたものの、結局アロンソはピットまで戻ってくることができず、ピット入口でマシンをとめた。
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
ホンダF1プロジェクト総責任者 長谷川祐介
ロシアGPは、非常に困難で、最終的に期待外れの週末になりました。
それでもストフェルが完走したというのはポジティブな要素です。グリッド最後尾から、これほど難しい状況下で走ったのですからなおさらです。今日の彼の走りは印象的でした。タイヤと燃料を管理して走らなければならず、その難しい状況のなかで、一貫したペースを保って走りました。
毎戦多数の問題に見舞われ、ストフェルにとってシーズン序盤は楽な展開ではありません。14位というのはもちろん私たちが望んでいる結果ではありませんが、彼がようやくチェッカーフラッグを受けることができたことはうれしく思います。
フェルナンドはフォーメイションラップ中にERSのシステム故障で、デプロイメントのパワーを失いました。私たちはなんとか走行しながらシステムのリブートを行って修復しようと試みたのですが、リカバーできませんでした。その結果、コース上でマシンをとめなければならず、レースをスタートすることが不可能になりました。システム故障の原因はこれから調査します。
ふたりそろって完走という結果を出せず、本当にがっかりしています。ですがここから前に進み、努力し続けます。今後数戦にはPUのアップデートを行う予定です。信頼性を向上させ、競争力を上げるため、今後も開発に取り組んでいきます。