F1アブダビテストには3人の日本人ドライバーが参加予定。角田はレッドブルで終日タイヤテストを担当へ
2024年F1第20戦メキシコシティGPの金曜日の国際自動車連盟(FIA)主催の記者会見で、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が、角田裕毅をアブダビGP後のテストでレッドブルで走らせると明かした後、チームから正式な発表は出ていないが、レッドブルのチーム関係者によれば、角田が走ることは間違いなく、チームはその準備を進めているという。その関係者によれば、角田が担当するのはレギュラードライバーが担当するタイヤテストだ。昨年、レッドブルはこのタイヤテストをセルジオ・ペレスが担当していたが、今年は角田が1日中走らせることになっているという。
なお、ルーキー枠で角田とともにレッドブルのマシンを走らせるのは、アイザック・ハジャルとなっている。
角田とハジャルのふたりのレッドブル・ドライバーがレッドブルでテストすることになったため、姉妹チームのRBのステアリングを任されることになるのは、リアム・ローソン(タイヤテスト)と岩佐歩夢(ルーキー枠)になりそうだ。岩佐はアブダビGPのフリー走行1回目も担当することになっており、1週間で2度F1マシンを走らせることになる予定だ。またチームによれば、ローソンの起用は木曜日の段階でまだ暫定扱いとなっているとのことだ。
アブダビGP後のポストシーズンテストには、もうひとりの日本人が参加する。平川亮だ。平川はアブダビGPのフリー走行1回目にリザーブドライバーとしてマクラーレンのマシンを走らせることになっている。ただし、ポストシーズンテストで走らせるのはTOYOTA GAZOO Racingがパートナーを組んでいるハースのマシンだ。
TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のモータースポーツ活動で現場を統括する加地雅哉TGRモータースポーツ担当部長/BR GT事業室は、アブダビでこう語る。
「違うクルマに乗る機会というのはあまりないので、亮にとってドライバーとしてとてもいい経験になると思います。ザク(・ブラウン/マクラーレン・レーシングCEO)もこちら側の提案を快く承諾してくれて、感謝しています。また小松(礼雄/ハースF1チーム代表)さんもこういう機会はチームとしても得るものがあると言ってくれたので、それぞれにとっていいチャンスだったのかと思います」
日本人が3人同時に同じサーキットでF1マシンを走らせることになれば、2007年のブラジルGPでの佐藤琢磨(スーパーアグリ)、中嶋一貴(ウイリアムズ)、山本左近(スパイカー)以来のこととなる。