メルセデスF1チームの代表トト・ウォルフによると、ルイス・ハミルトンが、F1ロシアGPでチームメイトのバルテリ・ボッタスと比べてかなり苦戦した原因を解決するための“特効薬”はないという。
ハミルトンは、ソチの予選と決勝では最終セクターでオーバーステアを訴えるなど、週末を通して遅いペースから抜け出せなかった。一方のボッタスはQ2では最速タイムを出した後、フェラーリ勢に迫るタイムで予選を終え、決勝ではセバスチャン・ベッテルをおさえてF1初優勝を飾っている。
F1で3度のドライバーズチャンピオンに輝いたハミルトンだが、ソチでは上位から大きく離されて4位に終わった。ハミルトンは、自身とボッタスのマシンのセットアップには大きな違いがなかったにも関わらず、ペースに欠けた原因をうまく説明できなかった。
ウォルフは、今週末のスペインGPを皮切りに今後のレースに向けてハミルトンが抱える問題を解決することが、メルセデスにとって大きな焦点になるだろうと語った。
「入り組んだ問題をひとつずつ解明し、なぜマシンを適正なウインドウに入れられなかったのか把握することに時間をかけてきた。それによって彼(ハミルトン)が落ち着いて走れるようにするためだ」
「この問題の解決に特効薬などない。細部に目を凝らしハードワークを重ねることが大事なんだ」
「次のバルセロナでは、彼が仕事をするために必要なツールを渡さなくてはいけない。それが我々にとって大きな焦点になるだろう」
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