レッドブル・レーシングは、F1第12戦イギリスGPで、育成ドライバーで17歳のアービッド・リンドブラッドがF1フリープラクティスに初めて出場することを、正式に発表した。レギュレーションにより、F1チームは各マシンにおいてシーズンで2回、レギュラードライバーの代わりにルーキーをFP1で走らせなければならず、今回レッドブルは、角田裕毅のマシンにリンドブラッドを乗せることを決めた。
オーストリアGPを前に、チームのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコが、イギリス出身のリンドブラッドをイギリスGPでFP1デビューさせる予定であると明かしていたが、7月2日、チームがこれを正式に認めた。
F1の週末に走行するために必要なスーパーライセンスを得るには18歳以上でなければならないものの、FIAが、そのドライバーが一貫してフォーミュラの競技において卓越した能力と成熟性を示していると認めた場合には17歳で承認される場合がある。現在17歳のリンドブラッドは、FIAから特例として認められてスーパーライセンスを得ることができ、イギリスGPで初めてFP1に出場することが決まった。
2023年にイタリアF4、2024年にFIA F3に参戦したリンドブラッドは、今年初めにフォーミュラ・リージョナル・オセアニア選手権でタイトルを獲得して、スーパーライセンスポイントの条件を満たした。今年はFIA F2に初参戦。第7ラウンド終了時点で2勝を挙げているが、シュピールベルクでノーポイントに終わったことで、現時点ではランキング6位となっている。
「FP1に出走することになり、とても興奮している。F1公式セッションで走行するというのは特別な瞬間であり、長い間夢見てきたことだ」とリンドブラッドはコメントしている。
「約5年間、レッドブルのジュニアプログラムに在籍してきて、今回、オラクル・レッドブル・レーシングとともにF1での初めての経験ができるというのは、本当に特別なことだ。この素晴らしい機会を与えてくれたオラクル・レッドブル・レーシングのすべての人々に心から感謝する」
「イギリス人ドライバーとして、イギリスのサーキットで、イギリスの観客の前でF1デビューを果たすというのは、本当に素晴らしいことだと思っている」
「僕の目標は、マシンに素早く慣れ、週末を通して裕毅のために役立つ良いデータを提供し、チームを正しい方向に導くこと、そして速く走ることでもある。コースに出て走り始めるのが待ちきれない」