2026年からF1に参入するキャデラックとバルテリ・ボッタスが契約に近付いているとの説がある。まだ正式に契約書にサインはされていないものの、イギリスGPの週末中に契約条件に大筋で合意したというのだ。
2025年にF1レースシートを失ったボッタスは、現在はメルセデスのテスト兼リザーブドライバーという役割を通じてF1との関係を保ち続けている。今年はマクラーレンのマシンでテストを行ったほか、2026年の技術規則をシミュレートするよう改造された今年のメルセデス車での走行も予定されている。
ボッタスは、ロードバイクやグラベルバイクという趣味を通して厳しいトレーニングを継続しており、レースで戦えるコンディションを維持している。
キャデラックと実際契約する場合、ボッタスは、シミュレーターをできるだけ早く使用し、シルバーストンのファクトリーでの作業に参加し、2026年マシンの重要部品の設計に貢献することに意欲を示しているという。
11シーズンにわたるF1キャリアのなかで、ボッタスは、タイトル争いをするルイス・ハミルトンをサポートしたり、当時ルーキーだった周冠宇のメンターとしての役割を担うなど、優れたチームプレイヤーとしての評判を築いてきた。キャデラックはセカンドカーにルーキードライバーを起用するという意向を今も維持しており、そうした方針にボッタスは完璧にフィットするだろう。
ここ数週間、チーム代表グレアム・ロードンに、角田裕毅やジャック・ドゥーハンの代理人が接触したといわれ、ドゥーハンは大型スポンサーシップも用意したようだ。しかしロードンおよびチームオーナーは、ボッタスのチームメイトには、有望なルーキーを起用し、将来ボッタスの後を継いでチームリーダーの役割を果たせるように育て上げたいと考えている。
ミック・シューマッハーと周冠宇には、すでにキャデラックの候補から外れたと伝えられたといわれる。周冠宇はロードンの会社がマネジメントを担当するドライバーだが、米中関係が悪化しているいま、キャデラックの取締役会やアメリカのファンにとって中国人ドライバーをチームに受け入れることは困難であることから、道を閉ざされたようだ。
今、ボッタスのチームメイト候補として有力視されているのは、アストンマーティンのリザーブドライバーであるフェリペ・ドルゴヴィッチだ。彼はF1にデビューしていないものの、すでに1万km以上のテスト走行をこなしており、その間、一切マシンを壊していない。これまでFP1で出場した際のラップタイムは、レギュラードライバーであるフェルナンド・アロンソと、特にランス・ストロールのタイムに匹敵し、時には上回っていた。
ドルゴヴィッチはすでにキャデラックのチームでル・マン24時間レースとデイトナ24時間レースに出場、スピードとフィードバックの質の高さによってチームに強い印象を与えてきた。それが、キャデラックF1チームでも彼を2026年セカンドシートの最有力候補と考えている要因だろう。


