ザウバーF1チームは、モナコGPに新しいフロアを持ち込み、前戦スペインGPで部分的に投入されたF1アップデートパッケージを完成させた。
チームはバルセロナでパッケージ全体を投入する予定でいたが、フロアを完成させるには更なる時間が必要だった。その結果として、準備ができていた他のパーツの一部はフロアが完成するまではマシンに取り付けることができなかった。
フロアとモナコ仕様のリヤウイングに加えて、ザウバーは新しいサイドポッドディフレクター、リヤブレーキダクト、追加のボディワークパーツを持ち込んだ。
それに先んじてスペインGPでは、新しいリヤウイング、フロントウイングフラップ、フロントブレーキダクトが投入された。このレースでパスカル・ウェーレインは8位で入賞し、チームにとって今シーズン初めてのポイントを獲得した。
ザウバーは1年落ちのフェラーリ製パワーユニットで戦う状況を克服するため、今後、“アグレッシブ”な開発を予定している。
次のアップデートパッケージ投入は7月のオーストリアを予定しており、その1週間後のシルバーストンでのイギリスGPでもさらなるアップデートを行う予定だ。
チームはまた、8月のハンガリーGP後の2日間の合同テストで、新たなパーツを試す計画だ。
「私たちは一層アグレッシブな開発プランを立てています」とチーム代表のモニシャ・カルテンボーンは語る。
「モナコGP、その後はシュピールベルク(オーストリアGP)とシルバーストンに焦点を当てて、実行していきます」
「1年落ちのパワーユニットを使っているからといって今シーズンを諦めるようなことはありません」
ザウバーのマーカス・エリクソンは、今回の目的は完成パッケージをこの週末を通して走らせることにあると語った。
「モナコのようなコースにアップデートを持ち込んでも、どのくらい改善したかを読み取ることは不可能だ」
「なので、ここではどれだけ向上したかは分からないだろう」
「完成パッケージを走らせて、ドライブが不可能ということにでもならない限りは、その後もずっと使うという計画だよ」
「99パーセントは素晴らしい一歩だと言える。どれくらい大きい進歩なのかはわからないけれど」
「ただ、以前のものよりは良くなるだろう」
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