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F1 ニュース

投稿日: 2017.05.31 13:35
更新日: 2017.05.31 18:02

先駆者としての気概を見せた、アロンソのインディ500挑戦【今宮純のザ・ショウダウン】

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F1 | 先駆者としての気概を見せた、アロンソのインディ500挑戦【今宮純のザ・ショウダウン】

 F1ジャーナリストの今宮純氏が様々な要素を【対決】させていく新企画。第5回はインディ500を戦ったフェルナンド・アロンソを分析。トップ争いを繰り広げながらも、あと50マイルのところでエンジントラブルによりストップ。しかし、“ルーキー”アロンソの走りは観客たちに感動与えスタンディング・オベーションで迎えられた。

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 あと50マイル。フェルナンド・アロンソの「インディ冒険」――最も速い2週間は突然すぎるエンディングだった。180周目、2時間47分31秒3192。初めて第101回大会に挑んだルーキーはエンジントラブルによって、24位で『インディ450マイル』を終えた。

2017年インディ500 ファンの歓声にサムアップで応えるアロンソ
2017年インディ500 ファンの歓声にサムアップで応えるアロンソ

 1コーナーでマシンを止めると、アロンソは大きく手を上げた。そしてもう一度、スタジアムに向けて親指でサムアップ。このシーンを見るためだけでも、この日ここに来た価値はあったとスピードウェイを埋め尽くす観客達はそう感じたはずだ。

 アロンソには本物の“スタンディング・オベーション”が見えた。F1スペインGPでもこうはならない、この3年ずっとそうだ。リタイア後、歩いてピットまで戻る間、ルーキーは自分も感動しているのに気付くと小さな笑みを浮かべた。

 決勝二日前、最後の走行になるカーブ・デイは5位。燃費確認とダウンフォースバランス調整、アンドレッティ・チームメイトとのグループランを実施。2位佐藤琢磨は順調、7位アレクサンダー・ロッシはマシン状態がベスト、関係者はそう分析し「昨年ウイナーが先陣を切る」と予想した。

 フリー走行から劣勢なシボレー系チームは予選初日、カウルにある工夫(?)をしてエアロチューン対策に出たという。しかし予選二日目に“修正”、何度も車検チェックを行った(規定違反を憂慮したのか)。年に一度きりの決戦、アメリカGMシボレーとしてはまたホンダにやられるわけにはいかない。秘策を狙ったが断念したのか、内実は不明だが……。

 3列目(ファスト9)にホンダ6台、シボレー3台。優勢でも予選中アロンソにエンジントラブルが発生したほか、フリー走行でも何件か起き、その不安は払拭できていない。外からでは知りえないプレッシャーがアメリカのHPD(ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント)スタッフにはあった。

 オープニング・セレモニーがすべて終わり、12時26分にグリッドから33台のマシンが放たれた。5位アロンソは9番手に下がり佐藤が背後にまわる。


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