F1第7戦カナダGPの木曜FIA会見の主役は、地元モントリオール出身で初の凱旋レースとなるランス・ストロールかと思いきや、彼が呼ばれたのは第2部のセンターで、パドックの注目を集めたのは第1部のセンターに座ったフェルナンド・アロンソでした。
会見場にやって来た本人は壇上に並んだイスに貼られた名前を確認して「え、俺がセンター?」という様子でしたが、なんせインディ500での活躍からの“アメリカ帰り”。司会者もまずはアロンソにインディの話を聞きます。
「F1を欠場して別の世界でゼロからもう一度やるのはとても良い経験になったよ。コンペティティブだったし予選も上手く走れて決勝でもリードできた。とてもハッピーだよ」
アロンソはインディ参戦をそう語りながらも、今後については「F1で3度目のタイトルを獲ることが最優先であるのに変わりはない」とインディ転向の可能性を否定しました。
その上で、インディの世界に身を投じてみて感じたレースそのもの以外の違いというものを蕩々と語りました。
「この会見でもそうだけど、今週末の話は全然なくて契約がどうとかアップグレードがどうとか、先のことを見過ぎていて今週末のことがあまりに置き去りにされている。ザック(・ブラウン)がああ言った、トト(・ウォルフ)がこう言った、なんて話ばかりで、今週末のレースに対する興奮みたいなものが忘れられてしまっているんだ」