7月7日現地時間午前10時、オーストリアGP最初のセッションとなるフリー走行1回目が始まった。好天に恵まれて例年よりも暑く、この時間から気温は22度、路面温度は34度というコンディション。フォース・インディアはセルジオ・ペレスに代わってアルフォンソ・セリス・ジュニアが、ルノーはニコ・ヒュルケンベルグに代わったセルゲイ・シロトキンがステアリングを握っている。
1セットのタイヤを返却しなければならない最初の40分間は、各車のコンパウンド選択が分かれた。
10時23分にはキミ・ライコネンがターン1のエイペックスでタイヤをロックさせてスピンオフ、マシンにダメージはなかったがタイヤにフラットスポットを作ったためピットに戻ることに。そのためライコネンの最初のタイヤセットによる走行はここで終了となった。
さらにその5分後にはセバスチャン・ベッテルが同じターン1の出口でスピン。こちらは「イン側の縁石を引っかけてリヤが流れただけで心配はない」と走行を継続した。
10時31分にはランス・ストロールがターン9のエイペックスでリヤが流れてスピン。タイヤにバイブレーションが出てピットに戻る。その3分後にはフェルスタッペンもターン7でリヤが流れグラベルを突っ切った先で右リヤをウォールに当ててしまい、ピットに戻った。マシンはジャッキアップされて修復作業が始まった。
40分の走行が終わった時点で首位はルイス・ハミルトンで1分6秒526、2番手にベッテルが0.3秒差で続き、3位バルテリ・ボッタスが0.319秒差、4位ライコネンが0.795秒差。ただしメルセデスAMG勢はウルトラソフトなのに対し、フェラーリ勢はスーパーソフトタイヤ。これに対してレッドブルのマックス・フェルスタッペンもソフトタイヤながら0.854秒差で続き、高速サーキットながらまずまずの滑り出しを見せた。