初日を迎えたレッドブルリンクのパドックで、話題となっていたのは、前日のセバスチャン・ベッテルの会見だった。ベッテルは会見で、「あれは(ルイス・ハミルトンの動きに)驚いて、過剰な反応をしただけ。あれは間違った動きだが、彼のマシンを壊そうという意図はなかった。あの時のスピードは遅かったんだから」と語った。
ロマン・グロージャンは「故意かどうかは僕にはわからない。それはセブ(ベッテル)にしかわからないこと」とFIAの会見が行われる前の自身の会見で語っていたが、ベッテルは傷つけるつもりはなかったが、ぶつけようとしていたことは暗に認めたわけである。
エステバン・オコンも「セバスチャンが謝ったってことは、自分でも間違いだったのを認めているわけでしょ」と語り、こう続けた。「それはバスチャンが認めなくても、誰でもわかること。問題は、ペナルティが十分だったかどうかだよね。それに関して僕はコメントする立場にないけど」
あるヨーロッパのジャーナリストは、今回のベッテルが犯した行動を97年のヘレスでのミハエル・シューマッハーに例える。そのとき、シューマッハーは全ポイント剥奪となっていた。つまり、FIAの処分は軽すぎるというのだ。
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