ハースF1チームは、イギリスGP金曜フリー走行でカーボン・インダストリー製の新たなブレーキのテストを計画している。
チームはこれまで、シーズンをとおしてブレーキの問題に常に悩まされてきた。現在使用しているコンポーネントはブレンボ製のものだけだが、4月に開催されたロシアGPのフリー走行において、カーボン・インダストリーの製品を試していた。
ソチの決勝ではブレンボ製に戻したものの、切り替えの可能性については継続して検証を行っている。チーム代表のギュンター・シュタイナーは、今回のテストについて以下のように語った。
「金曜日にカーボン・インダストリー製ブレーキを搭載するという計画がある。FP1と、可能であればFP2まで両方のマシンで使用する。2回目となる今回の挑戦で、うまく動作するかを確認したい」
「もしうまく動作するようなら週末をとおして使用する。まずはFP1を終えてからでないと、はっきりしたことは言えない」
ロシアGPで試した新たなブレーキがすぐに成功に繋がらなかったのは、冷却に問題があったからだという。チームの技術部門は、『VF-17』の空力面で妥協することなく、問題を解決できるよう取り組んでいるという。
シュタイナーは「空力チームはCFDで多くの作業を行った。CFDで得た情報をもとに、ブレーキディスクを調整しなければならなかった」と述べている。
ハースが今週末のレースを新たなブレーキで走ることにこだわる理由は、シルバーストンが高速コースであり、ブレーキングが極めて重要になってくるからだ。シュタイナーは最後に、次のように語った。