イギリスGPの伝統に挑戦するハミルトン
ダークホース、レッドブルの“空力のタマ”にも注目
イギリス国内では今年になってから“テロ事件”が続き、ビッグイベント開催時の警備が最高レベルにある。昨年13万9000人(決勝)を集めたイギリスGPだけに、入念なセキュリティ・チェックが行われることになるだろう。
スポーツの夏真っ盛り。決勝日には「ウインブルドン・テニス決勝」もあり、英国民にとってはスポーツ観戦三昧の時期だ。
昔ナイジェル・マンセル、今ルイス・ハミルトン。「ファンから力をもらって勝てた」と彼らが言うのも、あの熱気を身近に感じると、決してけ大げさではない。すべてのコーナーで見つめられるプレッシャーがアドレナリン効果になる母国イギリスGP──。
2014年からハミルトン3連勝中、08年を含めると4勝を挙げている。昨年、FP1から全セッションでトップ、ポール・トゥ・ウインを決めた。今年も主役はハミルトン、ファンの視線が注がれる。
そして、最大の見どころは、なんといってもセクター2。ハイスピード・コーナリングマシンに進化したF1豪速パフォーマンスに注目。ここには9コーナーが連続、とくに旧ターン1のコプスからマゴッツ~ベケッツ~チャペルの超高速S字(いやW字)はさらにチャレンジングに。通過速度は昨年より10~20km/hアップは確実、高いギヤで踏み切ることになるだろう。