マクラーレンF1チームのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、2018年以降もフェルナンド・アロンソが残留することを心から望んではいるものの、もしアロンソにチームのプロジェクトを信じる気持ちがないのであれば、続けていくのは難しいと示唆した。
マクラーレンがホンダのパワーユニットを搭載し始めた2015年、アロンソがチームに加入。チーム全員が再びトップの位置に立つことを目指しているが、パフォーマンスが期待どおりに向上せず、3年目の今年、第9戦終了時点でコンストラクターズランキング最下位という状況だ。
今季末で現契約が切れるアロンソは、自身の将来の計画について、マクラーレンのパフォーマンスレベルの状況と2018年の計画を勘案し、9月以降に決断を下すと述べている。
ブーリエは、マクラーレンとしては来シーズンこそは優れたマシンを用意できるとアロンソに納得させるためベストを尽くすと主張しているが、同時に共に手を携えて大きな目的に向かっていくためには、互いに相手に対して信頼の気持ちを持っている必要があると強調した。
「彼(アロンソ)にはチームに残ってほしい。しかし我々のプロジェクトを彼が信用することが条件だ」とブーリエはNextgen-Auto.comのインタビューで語った。
「我々を信頼しないドライバーはチームにとってあまり役立たない」
2度の世界チャンピオンであるアロンソはまだマクラーレンを信頼していると思うかと尋ねられて、ブーリエは明言を避けた。
「その質問は彼にするべきだろう。彼の代わりに私が答えることはできない」とブーリエははぐらかした。