事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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ストロールのパパがウイリアムズオーナーに?
息子の好成績に気をよくしたパパ
ローレンス・ストロールがウイリアムズのオーナーになる可能性が、刻一刻と高まりつつある。
息子ランスのバクーでのポディウムフィニッシュや、全般的に改善されてきたパフォーマンスにも勇気づけられて、ストロールはクレアを始めとするウイリアムズ家の人々がオファーした、チーム株式の買収を受け入れる方向に傾いているらしい。
40年前にパトリック・ヘッドと共にチームを創立したフランク・ウイリアムズ卿の健康状態は、もはやチーム運営に積極的に関与できるレベルではなくなっている。そうした事情もあって、娘のクレアと2人の息子たちは、チーム売却もやむなしと考えているようだ。
オーストリアGP決勝日の午前中、ストロールはかなりの時間をFIAのホスピタリティユニットで過ごしていた。実は彼とジャン・トッド会長は旧知の仲。ちょうどトッドがフェラーリのトップだった時期に、ストロールがフェラーリ・チャレンジ・ノースアメリカの立ち上げを主導したからだ。
ストロールはかつてのビジネスパートナーであるトッドを信頼しており、F1チームの買収に多額の投資をする前に、FIAがF1の将来をどう考えているのか、確かめておきたかったのかもしれない。
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