F1イギリスGPを前に、メルセデスF1チームのトト・ウォルフが週末のレースに向けた抱負を語った。
■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
トト・ウォルフ
イギリスGPはF1シーズンのハイライトといえるレースだ。サーキットの歴史やファンへの知名度、レース文化、天候、それにファクトリーから数キロメートルの場所でレースが開催されるといった、様々な要素が組み合わさっている。
チームスタッフの全員が毎回レース現場へと足を運ぶわけではないが、イギリスGPの金曜には彼らは実際にマシンが走るところを見るチャンスを得られる。これはシーズンのなかでも非常に特別な機会だ。各チームスタッフは、我々がどのようなことをしているかを、最も説得力のあるかたちで目にすることができるのだ。
週末全体がイギリスのモータースポーツの祭典といった様相になる。もちろん、この国の最も才能あるF1ドライバーであるルイス(・ハミルトン)にとっても、祝典のようなレースだ。ここ数年は素晴らしい成績を残しているシルバーストンで、ファンとの特別な時間を過ごすだろう。
オーストリアGPでは優勝したが、チームとしてはやり残した仕事を抱えたような感覚があり、シルバーストンでは物事を正しく進めていく必要がある。バクーでもシュピールベルクでも、ドライバーには関係のないマシンのトラブルで、獲得できたはずのポイントを逃してしまった。シルバーストンではこうしたことを絶対に起こさないと、固く決意している。
シルバーストンが我々のマシンに合うサーキットであることを願っている。緩やかなコーナーによって空力に重点を置くことが要求されるため、ここ最近のコースとは大きく異るチャレンジになる。2017年仕様のマシンが、高速コーナーで物理の法則に反したような走りをするところが見られるのは素晴らしい。楽しみで仕方ないよ。