ザウバーF1の新チーム代表に就任することが決まったフレデリック・バスールが、2018年からのホンダとのパワーユニット供給計画について聞かれ、自分が取り組むべき現在の最優先事項であると答えた。
今年4月30日、ホンダは2018年から現在のマクラーレンに加え、ザウバーF1にもパワーユニットを供給することを決定したと正式に発表した。
しかし交渉期間にザウバー代表を務めていたモニシャ・カルテンボーンがチームを離脱。その後、ザウバーは代表不在のままとなっていたが、12日になってバスールが後任を務めることが発表された。
今週、ドイツのAuto Bildは、カルテンボーン解任に不満を持ったホンダはザウバーとの契約を解消することを決めたと報じた。一方で、英AUTOSPORTは、両者の契約は正式に締結された状態には至っておらず、最近になって、ザウバーのオーナーが、来年ホンダ以外のエンジンを搭載する意向を固めたとの説を伝えた。
しかし、一連の報道についてホンダのスポークスパーソンは「完全にメディアの推測です。推測に対してはコメントいたしません。ホンダとザウバーの関係に変化はありません」と述べている。
一方、新代表となるバスールは、フランスのL’Equipeのインタビューに答え、マクラーレンからの情報によるとパワーユニットの状況は思わしくないようだとして、ホンダにまつわる問題が自分にとって最優先すべき仕事であると述べた。
「ホンダの問題については話し合っているところであり、私にとって最優先事項となるだろう」とバスール。
「早急に対処する必要がある」
バスールは7月17日付けでチーム代表に就任する。オーナーのロングボウから、チーム運営について全権を委任されたとバスールは述べている。