元F1チームボスのジャンカルロ・ミナルディが、フェラーリのカスタマーチームに対する影響力が衰えてきており、それに伴って若手ドライバー育成プログラムをうまく機能させることができなくなるのではないかとの懸念を示した。
ハースF1チームのオーナー、ジーン・ハースは先週、ロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンが2018年もチームに残留すると発言した。正式発表したわけではないが、これが事実であれば、フェラーリの“B”チームであると多くの人々に見なされているハースが、来年フェラーリ傘下のドライバーをF1にデビューさせる可能性はなくなったということになる。
フェラーリのリザーブドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィは、今年、ハースから何度か金曜フリー走行1回目に参加することが決まっている。しかしハースのシートに空きがなくなったことで、ジョビナッツィが来年F1レギュラードライバーへ昇格する可能性が下がったと考えざるを得ない。
今年、フェラーリはザウバーにもパワーユニットを供給しているものの、ザウバーは2018年以降はホンダエンジンを搭載すると発表している。そうなると、来年、フェラーリの提携チームはハースのみとなり、フェラーリの若手ドライバープログラムのメンバーたちにF1で経験を積ませる場が狭まってしまうことになる。ミナルディはこうした状況を懸念しているのだ。
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