ルノーのニコ・ヒュルケンベルグは、6年半ぶりにF1合同テストに参加したロバート・クビカが見せたパフォーマンスに感銘を受けたと語った。クビカは先週、ハンガリーGP後にハンガロリンクで開催されたテストでルノーの現行マシンを初めて走らせた。
クビカは2011年2月に参戦したラリーで大クラッシュを喫し、腕と手に重傷を負った。当時F1での活躍を有望視されていたクビカだが、そのためF1キャリアを中断せざるを得なくなった。
しかしクビカはそれ以降、何年もかけて自身の身体レベルを戻すための努力を重ね、徐々に世界ラリー選手権(WRC)やヨーロッパでのラリーなどで競技への復帰を果たしていった。そして今年に入ってからは2度にわたりルノーのF1プライベートテストに参加、2012年型F1マシン、ロータスE20でポール・リカールとバレンシアのサーキットを走行した。
その後、ハンガリーで行われた合同テストでもルノーに起用されたクビカは、初めて現行F1マシンに乗る機会を得て、すぐさま若きテストドライバーのニコラス・ラティフィを上回るパフォーマンスを発揮した。初日にルノーR.S.17で走ったラティフィの自己ベストタイムは1分20秒302、翌日に乗ったクビカは1分18秒572と、大幅に速いタイムを記録した。