スクーデリア・トロロッソのカルロス・サインツJr.は、現在のF1は二極化しており先頭集団のチームは「違うカテゴリー」にいるようで、中位グループのチームからは手が届かないと嘆いている。
サインツJr.は今シーズン第11戦終了時点で10位以内のフィニッシュを7回飾っており、所属するトロロッソは現在コンストラクターズ選手権で6位につけている。ひとつ上のウイリアムズとはわずか2ポイント差だ。
しかしながらメルセデス、フェラーリ、レッドブルのトップグループとその下の中位グループとは違うカテゴリーのようであり、自分たちには優勝にチャレンジするチャンスはないとサインツJr.は感じている。
「今後少しはギャップが縮まっていくと思いたいけど、差はとても大きい。違いがありすぎるんだよ」とサインツJr.は語った。
「それどころか今年はギャップが広がってきている。年間を通してメルセデスとフェラーリが抜きん出ている。なぜかというと彼らにはより多くのリソースと開発予算があるからなんだ」
F1は2014年にハイブリッド技術を導入、今年も技術規則を大幅に変更した。これが資金に恵まれたメルセデスやフェラーリといったマニュファクチャラーに有利に働き、F1の二極化を招く一因になったと考えられる。
「僕の意見では、今の時点でF1にはふたつのカテゴリーがあるようなものだけど、それはF1のあるべき姿ではない。来年はこうならないことを期待しているよ」とサインツ。
「僕ら中団チームはメルセデスがどうしているかなんて気にもしない。現時点では違うカテゴリーにいるようなものだからね」