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F1 ニュース

投稿日: 2017.08.29 11:21
更新日: 2017.08.29 11:36

フェラーリ不利説を覆すベッテルの好走も、熱戦を制したハミルトンに軍配【今宮純の視点】

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F1 | フェラーリ不利説を覆すベッテルの好走も、熱戦を制したハミルトンに軍配【今宮純の視点】

 2017年F1第12戦ベルギーGPは、ミハエル・シューマッハーの68回PPの大記録に並んだルイス・ハミルトンが優勝。ニッポンのF1のご意見番、今宮純氏がベルギーGPを振り返り、その深層に迫る──。 

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 祝・68PPハミルトン、大記録に並んだ翌日に58勝目、サマーブレイクが明けたベルギーGPは彼の独り舞台。

 200戦でシューマッハーと同数のPP、獲得率34%は3レースに1回という驚異的なもの。ちなみにシューマッハーの68PPは06年フランスGP、242戦目だ。さらに掘り下げると初PPは94年アイルトン・セナ没後のモナコGP、91年デビューから“42戦目”だった。

 こうしてみるとシューマッハーは初PPから200戦あまりかけて達成、ハミルトンも200戦目で達成、互いの大記録に“偶然性”を感じる。

 1分42秒553(平均245.867KMH)は現スパ・フランコルシャンのコース新記録。このQ3ハイパーラップではセクター2にある高速プーオン・コーナーを8速のままクリアー(!)。昨年のセクター2最速タイムをなんと3.387秒も短縮、TV画面の早回しを見ているようだった。

 14年は気温13度、15年は24度、16年は26度、寒暖差の激しいスパだが今年は22度。雨雲もなく、スタンドも自由席も満員、崖のような斜面にはオランダ人がいっぱい。開催50回を数えるスパF1にこれほど観客が詰めかけたのは久しぶり、シューマッハー全盛期以来だ。

 天気よし、コースよし、満員の熱気よし、いいレースになりそうな条件がそろった。スタートからハミルトン対セバスチャン・ベッテルのマッチレース、1.5秒プラスの間隔で付かず離れずに追う2位ベッテル。フェラーリ不利説がレース前に言われていたが、金曜からライコネンとベッテルはコース上できっぱりと否定した。


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