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F1 ニュース

投稿日: 2017.08.30 08:23
更新日: 2017.09.15 22:40

ザウバーF1、ホンダPU搭載を断念した理由は「マクラーレンとの不確かな将来に翻弄されたくなかったから」

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F1 | ザウバーF1、ホンダPU搭載を断念した理由は「マクラーレンとの不確かな将来に翻弄されたくなかったから」

 ザウバーF1のチーム代表フレデリック・バスールは、2018年以降のホンダとの提携計画を白紙に戻したのは、マクラーレンとホンダとの関係が破綻した場合、ギヤボックスの確保に問題が生じるリスクがあるからだと語った。

 今年4月、ホンダとザウバーは2018年からのパワーユニット契約が決定したことを発表、ホンダは2015年のF1復帰以来初めて、マクラーレン以外のカスタマーチームと提携することとなった。しかし昨年ザウバーのオーナーが変わり、今年に入ってチーム代表も交代になるなど、体制の変化があったことで、ザウバーは契約の見直しを行った結果、ホンダとの提携計画がキャンセルされたことが7月に発表された。ザウバーはその直後にフェラーリと新契約を結んだことを明らかにした。

 新代表のバスールは、F1公式サイトのインタビューにおいて、ホンダとの計画を解消した理由について聞かれ、ホンダと契約する場合、マクラーレンのギヤボックスを使用することになるが、マクラーレンとホンダの関係が継続するかどうか確信が持てず、ギヤボックスの確保に懸念があったからであると説明した。

「ホンダには現在、信頼性とパフォーマンスの問題があるが、そのことはひとまず置いておこう。彼らがいずれ挽回するであろうことは分かっている。我々が一番心配したのは、ギヤボックス供給義務を確保できないかもしれないことだ」とバスール。

「我々には自分たちでギヤボックスを製造するリソースがない。だから外部と契約を結ぶ必要がある」

「ホンダと(パワーユニットに関し)提携する場合、マクラーレンと(ギヤボックス)契約を結ばなければならない。だがマクラーレンがホンダとの関係を継続するのかどうか、確信が持てなかった」

「もしかするとおかしな状況に陥るかもしれない。ホンダエンジンを積むことでマクラーレンにギヤボックスの供給を依頼したのに、マクラーレンが別のエンジンで走るといったことが起こり得ると思った」

「そういったシナリオを考え、私は確信を持つことができなかった。そのため、ホンダとの契約を“処理し直す”ことが、ザウバーにとって一番の課題となったのだ」


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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